第三十四話 ページ35
ナル「ダリューンよ、俺は結構あの王子の器量に期待しているのだ。そしてその期待に忠実でありたいと思っている。」
まばたきするダリューンに、ナルサスは笑いかけた。
ナル「いずれ、カーラーンの口からでなくては裏面の事情を知りようもない。獅子の子を捕らえるためだ、獅子の巣に入り込むのも時にやむを得ぬだろうよ。」
『虎穴に入らずんば虎児を得ずって言うしね。』
「お、漢文苦手だったモモがよく知ってるね。」
急に後ろから声をかけられ、肩をビクッと揺らした。
が、振り返るとまだ髪が濡れたままのよく見知った顔があった。
『そりゃ大学受験で猛勉強しましたから!てかやっと戻って来た!遅いー。』
未来「ゴメンゴメンw思ったより水が冷たかったから」
ダリュ「ナルサス。お主、王子が村を救いにいかぬときは、君主たる資格なしとみなして、見放すつもりだったのではないか?」
ダリューンの問いには答えず、人が悪そうに笑ったナルサスを横目に、私は身体を洗うため部屋を出た。
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未来(プロフ) - うまま棒さん» エラムは緑目茶髪ですよ (2016年11月19日 15時) (レス) id: 82c77ee659 (このIDを非表示/違反報告)
うまま棒 - エラムは緑髪ですよー。 (2016年11月13日 23時) (レス) id: a5b5230f90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年8月24日 0時