宿命を背負し者達～second part2～【ハリーポッター】 (ページ7)

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第５２話『不死鳥』ハリーside ページ7

しばらくの間マクゴナガル先生のあとをついて歩くと、大きな鷲の像の前で止まった。

マクゴナガル「中へ入りなさい。」

言われるがまま、僕は中に入った。

マクゴナガル「レモン・キャンディー！！」

マクゴナガル先生がそう言い終わった時、鷲の像が回りだして上へ上へと上がり、ついたところは不思議な部屋。空に浮かぶ満月鏡,ぎっしりと詰まった高い本棚………。ここはきっと、ダンブルドア先生の部屋に違いない。たくさんの面白い物が溢れていて、僕はダンブルドア先生の部屋を散策していた。

？？？「クェ～……」

真っ赤な鳥だ。羽は抜け落ちていて落ちぶれている。でも、綺麗な鳥だ。撫でようと手を伸ばした時だった。突然鳥が炎をあげて燃えたのは。どこかに火を消すものがないか探す暇もなく、あっというまに鳥は燃え尽きてしまい、僕は呆然と灰を見つめるしかなかった。

ダンブルドア「ようきたのう、ハリー。」

ハリー「ダンブルドア先生……！！先生の鳥が……！！！！！！」

ダンブルドア「ちょうど燃焼日だったのじゃ。
」

ダンブルドア先生の言ってることがよく分からない。その表情を察したみたいで、ダンブルドア先生は説明してくれた。

ダンブルドア「ハリー、フォークスは不死鳥じゃよ。死ぬときに炎となって燃え上がり、再び灰の中から甦る。」

灰を見てみると、確かに赤ちゃん不死鳥が産声をあげていた。

ダンブルドア「さてハリー。今回の事じゃが、なにか知っておることはないかの？」

ハリー「いえ、なにも。」

ダンブルドア先生は僕をキラキラした瞳でしばらく見つめていた＿＿。ダンブルドア先生のこの瞳は、心のなかを見透かされている感じがする。

ダンブルドア「よかろう……。戻ってよい。あと……Aとエルリアがまた二人だけでいるようならば、君達四人の中にエルリアを入れてやってくれないかのう。」

ハリー「わかりました、ダンブルドア先生。」

最後のお願いはよく理解できなかったけど、エルリアは独りでいることが多いからかな。僕はそのまま微かな疑問を胸に抱きながら寮へと戻った。