宿命を背負し者達～second part2～【ハリーポッター】 (ページ36)

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第７９話『蜘蛛』ページ36

ダンブルドア先生、どうか考えを変えて……！！

全員がダンブルドア先生の言葉を待っている。

ダンブルドア先生は周囲をくるりと見渡して、私達の隠れている暖炉に少しだけ目を向けると、言葉を続けた。

ダンブルドア「覚えておくがよい。わしが本当にホグワーツを去る時は、わしが信頼できる者が一人もいなくなったときじゃ。ホグワーツでは、助けを求める者には必ずそれが与えられる。」

最後に私達をキラキラした目で見つめ、ダンブルドア先生は去ってしまった。それに続いてルシウスも出ていき、ファッジはハグリッドをアズカバンに連れていこうと外にいこうとしていたが、ハグリッドは私達に目を向けて言った。

ハグリッド「もし誰かなにか探したいなら……蜘蛛の後を追えばええ………。あと俺がいない間に、誰かファングに餌をやってくれ。」

その言葉を最後に、ハグリッドはファッジに連れてかれてしまった。ファングが悲しそうにクゥンクゥン鳴く声が心を痛めた。やっと足音が聞こえなくなると同時に透明マントを脱ぎ、私達はようやく話すことができた。

ロン「ダンブルドアがいなくなったらおしまいだよ！ハグリッドもいないし、ハーマイオニーもいない！」

ハリー「ハグリッドは蜘蛛の後を追いかければいいって言ってた。」

ロン「正気かよハリー……。」

A「もうこれしか方法がないわ。なにか手掛かりが見つかるかもしれない……。」

なんとかして犯人を見つけて、ハグリッドの無実を証明しなきゃ……。

その時だ。たくさんの蜘蛛が列をなして逃げているのを見つけたのは。

A「ハリー！見て………。」

ハリー「禁じられた森に向かってる。行こう！」

ロン「やめてくれよ、なんで蜘蛛を追いかけるのさ。他のを追いかけようよ……。」

ロンを半ば引きずり出して私とハリーは外に出た。ハグリッドがいなくなって悲しむファングも、散歩といって連れていくことにした。ハグリッドと何度も森にいってるだろうから、道案内も兼ねてもらうというのもある。

Aとハリー「ルーモス。」

杖の先に明かりを灯し、私達は禁じられた森へと足を踏み入れた。