宿命を背負し者達～second part2～【ハリーポッター】 (ページ32)

今日:9 hit、昨日:19 hit、合計:23,107 hit

第７５話『衝撃』ページ32

朝になると、女子寮まで響くほどのウッドの怒鳴り声で目を覚ました。眠たい目を擦りながら、私はクィデッチのローブに着替え、大広間でオートミールとベーコンエッグの朝食を早めに取り、箒を手に取ってスタンバイをした。

ハリー「A、頑張ろうね！」

A「ええ！」

みんなと士気を高め合い、試合開始のホイッスルが鳴り響く………！！

ウッド「行くぞ！」

箒にまたがり、飛び出す！

久しぶりに聞くみんなの大歓声と緊張感に体が武者震いをする。

試合開始だ…………！！！！

マクゴナガル「この試合は中止です！」

魔法で何倍にも大きくされたマクゴナガル先生の声が響き渡った時、私は意味がわからなくて、隣にいたフレッドとジョージを見たけど、二人もわからないという顔をしていた。物凄いブーイングの中、マクゴナガル先生のアナウンスは続く。

マクゴナガル「生徒はすぐに各寮に戻りなさい。そこで寮官の先生から詳しい話があります。」

せっかく始まったクィデッチなのに………！

怒りで私達もブーイングを飛ばしていたが、フーチ先生に早く行きなさいと言われ、むなしいまま試合会場を後に、観客席の裏口に降りると、そこにはマクゴナガル先生に連れられたロンがいた。

マクゴナガル「ポッター,バレンタイン。来なさい。」

私とハリーは互いに目を合わせた。

なにかあったのだろうか………？

マクゴナガル先生の顔からは、何も表情が読み取れない………。

ロンに目線を送ると、僕もわからないと答えた。状況が理解できないまま、私達はマクゴナガル先生の後についていく………。

医務室だ。

医務室のベッドにはレイブンクローの監督生の女の子と………。

マクゴナガル「ショックを受けるかもしれませんが……………。」

三人「ハーマイオニー！！！」

ベッドにはハーマイオニーがよこたわっていた………。

言葉が出なかった。

ハーマイオニーの目には光がなく、ガラス玉のようになり、体は固い石になっていた………。

マクゴナガル「そばにこのようなものが落ちていたのですが………。」

マクゴナガル先生はそういって小さな丸い手鏡を私達に見せた。でも、私達にはこの手鏡が何を意味するかなんてわかりもしない。私はハーマイオニーみたいに賢くない。何も知らない。

マクゴナガル「あなた達三人を寮に送り届けましょう………。私からも説明せねばなりません……。」