宿命を背負し者達～second part2～【ハリーポッター】 (ページ22)

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第６５話『T・M・リドル』ハリーside ページ22

談話室に戻ると、Aとハーマイオニーは椅子に座っておしゃべりをしている最中で、Aがハーマイオニーにバレないようにフレッドとジョージとリーに雪を降らすイタズラをしている。

ハーマイオニー「ハリー、ロン。遅かったじゃない。」

A「おかえりー。」

ロン「実はさ……。」

僕とロンは二人のそばの椅子に腰をおろして、三階の女子トイレで拾った日記について話した。ハーマイオニーは日記をしげしげと見つめ、Aも同じように見つめる。

A「T・M・リドル……。」

ハリー「Aも見覚えがあるの？」

A「ええ……。知らない名前だけど………。」

その後もこの日記になにか魔法で隠されていないか、ハーマイオニーが現れゴムを使ったり、Aが呪文を唱えたりしたけど、結局何も現れることはなかった。

ロン「やっぱりなにもないじゃないか！リドルは日記を貰ったけど何も書く気がしなかったんだよ！」

ロンがそう言って、ハーマイオニーとAはまだ調べ足りないという顔を見せたが、しぶしぶ日記を僕に返した。それから、Aがエルリアから聞いたことを話してくれた。犯人についての目星を聞こうとしたら言わなかったこと，僕達がスリザリンの寮に忍び込んだことを知っていること，そしてそれを知っている理由はAの心を見たということ。

ロン「うえー………。だから関わらないほうがいいって言ったじゃないか！」

ハーマイオニー「先生に言われなければいいけど………。」

ハリー「そうだね………。」

エルリアが僕達がスリザリンの寮に入ったとスネイプに話したら、きっと命がいくつあっても足りない。それに、僕とロンとAは退学になるかもしれない。その恐怖で胸がドキドキと激しく波打った。ロンはエルリアはやっぱりAのことを狙っているんだと言って、怒って部屋に戻ってしまった。気まずい空気に僕もあとに続いて談話室を出た。