宿命を背負し者達～second part2～【ハリーポッター】 (ページ2)

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第４７話『いつもの場所で』ページ2

私は三人が少し落ち着いたところで女子寮に戻り、エルリアの本をとり、ちゃんと短剣と杖があることを確認していつもの場所へと急いだ。久しぶりに行く、一年生のときにエルリアとよく呪文の練習をしてたり、お菓子を食べたり、話したりした湖のほとりの巨木だ。

エルリア「A。」

A「エルリア、待たせてごめんね。」

エルリア「いや、大丈夫だ。例の襲撃事件のことについて聞きたかったんだが……まさかポッターがパーセルマウスなんてな……。」

A「稀にみる能力だってことは、ロンとハーマイオニーから聞いたけど……。」

エルリア「パーセルマウスのほとんどは死喰い人か闇の魔法使いさ。中には違うやつもいるがな……。」

エルリアは深刻な面持ちで考え込む。こんなふうにエルリアの顔が表情を出すのは稀だ。よほどハリーのパーセルマウスという能力は闇の魔術に関係しているのだろう………。そしたら………。

A「エルリア。私、ハリーと一緒に罰則でロックハート先生と一緒にいたの。その時になにか……よくわからないけどぞくりとするような寒気がして、同時に傷痕が痛みだした………。ハリーは傷痕が痛まずに、声が聞こえたって……。」

エルリア「声……？」

エルリアは出来るだけ詳しく話してと言い、私はその時のことをエルリアに話した。声が聞こえたのはハリーだけで、その場にいた私とロックハート先生は聞こえなかったこと、その気配が消えたら傷痕の痛みがひいたこと、去年クィレル先生に取りついていたヴォルデモートがいるときも傷痕が痛んだこと。そして、ハリーと私に警告をしに来たドビーのことだ。

エルリア「その屋敷しもべ妖精がAとポッターのとこに来て、ホグワーツから離れさせようとするために妨害してるのか……。屋敷しもべってのがひっかかるな……。」

A「どうゆうこと？」

エルリア「屋敷しもべ妖精ってのは、僕ら魔法族みたいな強い魔力は持っていないけど、多少は魔力は持ってる。例えば、僕ら魔法族が姿現しできないところでも屋敷しもべなら姿現しできるとかな。だから……それと同じような感じで危険を察知したのかな……。」

そのあと夕食が始まるまでの間、私とエルリアはたくさん話し合った。でも、この襲撃事件の犯人はわからないままで。ただ、エルリアはハリーが犯人という可能性も否定できないということを私に伝え、最悪の場合も考えるようにと締めくくり、そのまま闇のなかに紛れて消えてしまった。