宿命を背負し者達～second part2～【ハリーポッター】 (ページ1)

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第４６話『パーセルマウス』ページ1

ロンとハーマイオニーにつれられ、まだ誰もいないグリフィンドールの談話室に入ったところで、やっとロンが口を開いた。

ロン「君はパーセルマウスなんだ！！！どうして僕たちに教えてくれなかったの？！」

ハリー「僕がなに？」

ハーマイオニー「パーセルマウスよ。ヘビと話せるのね？」

ハリー「うん、前にいとこのダドリーにヘビをけしかけたことがある。でも、そんなに珍しいことじゃないだろ？」

確かに、ここは魔法界。ハリーのようにヘビと話を出来る魔法の力を持つ魔法使いなんて、はいてすてるほどいるはず。なのになんでロンとハーマイオニーはここまで深刻な顔をしているんだろう。

ロン「それがそんなにないんだ。そんな能力はざらに持ってない……。ハリー、まずいよ。」

A「なにがそんなにまずいの？」

ハーマイオニー「それはね、サラザール・スリザリンが蛇語を話せたからよ。だから、スリザリンのシンボルが蛇なの。」

ハリー私とは衝撃に目を見開いた。魔法界でも稀に見るパーセルマウスという能力。そして、それを持っているハリー。ふと、私の頭のなかに一年生のときの組分けのことが思い起こされた。たしか、組分け帽子はハリーを最初グリフィンドールではなく、スリザリンに入れようとしていた………。でも、ハリーはグリフィンドール生だ。スリザリンじゃない。

ロン「そうさ、きっとみんな君のことスリザリンの曾曾曾孫とか言い出すよ。」

ハリー「僕は違う！！！！！！ありえない……。」

でも、そうゆうハリーの顔は不安げだった。

ハーマイオニー「サラザール・スリザリンは何百年も前に存在していた人だから……あなただという可能性もあるのよ……。」

ハーマイオニーのこの一言で、不吉な空気が談話室に立ち込めた。ハリーのパーセルマウスという稀にみる能力、そしてミセス・ノリスの襲撃事件のこと………。

A『エルリアと話したほうがよさそうね……。』

たぶん、エルリアはきっとミセス・ノリスの襲撃事件のことで私を呼んだんだろう。夕食が始まるまでの休み時間を使って、なるべく早くいつもの場所でエルリアと会おう。きっとなにかわかるはずだ……。私は一人、密かにそう思った。