宿命を背負し者達～second～【ハリーポッター】 (ページ46)

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第４１話『真っ黒救世主』ページ46

フィルチと私がヒートアップする手前に、あの声が辺りを静けさせた。

スネイプ「しかしなにはともあれ疑問が多々ありますが、MissバレンタインとMr.ポッターは確か罰則だったはず。彼女には出来ますまい。最も、彼女が二人いたとしら可能でしょうが。」

スネイプ先生が私を庇ってくれて、そこでやっとフィルチは静かになったけど、私をまだ怨念がこもった目で睨み付けていた。

ダンブルドア「さて、先生方。ミセス・ノリスを調べねばならん。アーガス、よいかね？」

フィルチ「はい、校長先生……。」

ダンブルドア「よかろう。四人とももう戻ってよし。そしてA、短剣を決して手放してはならんぞ。」

ダンブルドア先生がそう言ったのを最後に、石になったミセス・ノリスを連れて先生達とフィルチは去っていき、私達もまっすぐ寮に帰る。

ハーマイオニー「ねぇ、おかしいと思わない？」

寮に続く階段を上っていた時、唐突にハーマイオニーが口を開いた。

ハリー「なにが？」

ハーマイオニー「ハリーとAはなにかに気づいていたんでしょ？それなのに、私達は気付かなかった。それに……ダンブルドア先生がどうしてAに短剣を手放さないように言ったのかしら？Aはいつも寝るときとお風呂に入るときとクィデッチ以外では短剣を手放したことはないのよ？」

ハーマイオニーは一気にこれだけ言ってのけ、最後に何か嫌な予感がするとだけ残し、ロンも私とハリーを不気味なもののようにみて、先に寮に帰ってしまった。

ハリー「A、どう思う？」

A「私、ハリーみたいに声が聞こえたわけじゃないけど、傷痕が痛んだの。また去年みたいにヴォルデモートが……？」

ハリー「とにかく、ダンブルドア先生が言うように、君は短剣をずっと身に付けていたほうがいい。」

A「そうね。フィルチに捕まる前に、早く帰りましょ。」

フィルチに捕まると厄介なので、私とハリーは急いで寮に戻った。