宿命を背負し者達～second～【ハリーポッター】 (ページ21)

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第１８話『鋭い紅色の閃光』ページ21

？？？「そこまでだ。ドラコ。」

突然、後ろから男性が現れた。

顔もドラコとよく似ているところから、きっとドラコのお父さんだろう。

？？？「これはこれは………ハリー・ポッターとA・バレンタイン。お会いできて光栄ですな。」

ドラコのお父さんが手を出して握手を求めたため、私は手を握る………

A「……！！！！！！」

いきなり引き寄せられ、ドラコのお父さんは私の髪で隠れている傷痕を見、こう呟いた……。

？？？「この傷痕をつけた人は伝説の人だ……。数々の偉業を魔法界にもたらした……。」

A「ヴォルデモートはただの人殺しだと思います。」

ドラコのお父さんは私のこの言葉に不快感を感じたのか、眉間に皺をよせた。

エルリア「もういいだろう、ルシウス。さっさと出てけ。」

エルリアが杖を前に突き出し、ルシウスに脅しをかけるかのように、低い声で言った。

ルシウス「君は確か……エルリア君。ウォーター家の長男がここで何をしているのかな？」

エルリア「お前には関係ない。そのドブネズミみたいなツラをAの前で晒すな。」

エルリアとルシウスの間に、今まで感じたことのないほどの殺意が漂う………。

書店に来ていた人も、この異様な空気を感じたのか、エルリアとルシウスを物見するお客さんが増えてきた。

A「もう行こう。エルリア……ここで騒ぎを起こしたら迷惑になっちゃうでしょ？」

ウィーズリーおじさん「ここにいたのか。さあ、ここから早く出よう。」

ウィーズリーおじさんがやっと人混みからぬけ、私達に声をかけてくれたが、目の前に広がる、真っ白なフードを深く被った男の子と、ルシウスを見るなり、優しげな顔が厳しくなった。

ウィーズリーおじさん「ルシウス。ここで君に会えるとはね……。」

そして、エルリアを庇うように後ろにやり、ルシウスと睨みあう。

ルシウス「これはこれは、アーサー。昨日の抜き打ち調査の残業代はちゃんと役所から払われたのですか？」

ジニーの擦りきれた教科書を見、ルシウスが言った時だった。

エルリア「ルシウス。さっさとここから出てけ！！！！！！」

エルリアの杖から鋭い紅色の閃光が走り、ルシウスの体が吹っ飛んだ。

ウィーズリーおじさん「君！！！！！！一体何をしているんだ？！」

これには誰もが驚きの意を隠せないみたいで、ウィーズリーおじさんなんか度肝を抜かされた表情をしていたし、ロンとハリーは口が開いたままだった。
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