sweet scent (ページ2)

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ハギョナの秘密を聞かされたのは二年の時
テグナになら、って話してくれた
そして俺がハギョナに惹かれた理由もよくわかった

見た目はどう見ても男のハギョナに…恋を、した理由がはっきりして俺的にはよかったと思う

ハギョナの家系は代々子供が生まれると男でも女でも無い存在として生まれるらしい
それはハギョナの母親の血、らしいが
それで18歳になるまでに男になるか女になるかを
決めなきゃいけない。
要するに人生の伴侶を18歳で決めろってことだ

男に恋をすれば女になるし
女に恋をすれば男になる
ハギョナの母さんは、男に恋をしたから女になって
ハギョナを産んだ

「なぁ、テグナ～…俺また振られた、」

ハギョナは女になりたくないらしくて
男になるためにいろんな女と付き合おうとしてるけど
ことごとく玉砕してる

もちろん、甘い香りに誘われてハギョナに寄ってくるのは男女関係ない
ハギョナはどちらかといえばモテる

それでも女とうまくいかないのは
俺が全部阻止してるから

大体、三年になってからは同じクラスになったのをキッカケに俺は事あるごとにハギョナに張り付いて
ハギョナをそういう、目で見る奴がいたらじっと睨みつけてやってたから

そう簡単にハギョナの恋人になんてなれやしないし
ならすつもりはない

「あ…ハギョナ今日部活だから…放課後剣道部の部室で待ってろ」

「んー、わかった！」

ハギョナは1人では帰らない
何故なら前に香りに誘われた男に襲われそうになった事があるから
恥ずかしいから、と家からの送迎を拒否してたハギョナが1人で歩いてる時に襲われて
たまたま俺が部活帰りに通りががって…
本当に、運が良かった
もちろん相手はボコボコにしてやった

それからハギョナは俺の部活が遅くなっても帰りを待ってるようになった