7:38に3番線ホーム。 (ページ3)

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「……はぁ、はぁはぁ……あ゛…はぁ」

エスカレーターの右端を一個飛ばしでガツガツと登っていく

一応中学で陸上部だった身としては軽々と登りたいけどもう2年近くやってないとそれはそれは体は鈍る

それでも、私には催眠にかけられたように

謎の使命感があった

というより、
その日1日を幸せに過ごすためのジンクス

.

「………はぁ、はぁ、…………っ！！」

間に合った……っ！！

小さくガッツポーズをして見上げた先にいたのは

.

TH「…………♪」

イヤフォンを耳にしながら気怠そうにスマホを弄る
彼の姿。

あぁぁ……テヒョン先輩、、

今日もかっこいい！！！！！

内心ペンラぶんぶん振り回してタオル片手にライオンキング並みに叫びながらホームを全力疾走で走りたい気分を内側に隠しながら今日も素晴らしいスタートを切れたことに感謝する

受験に失敗して流れついた高校だけど
こんな出会いをしてしまったら失敗した自分を褒めてあげたい

しれっと先輩が並ぶ列の方へと近づいて
電車を待つ

『まもなく7:38発、ソウル行き電車が3番線ホームへと参ります。』

いつもこの時間になると心臓の脈動が大きくなるのが、何故か心地よかった

ウィーン……

よし、しれっと、あくまでも……しれっと
テヒョン先輩の近くを………っ

電車に乗ると続々と埋まって行く席の中から
ぽっかりと隣並びに空いた席が２つ

まって、、

これって。

TH「………………」

ドスっと先輩が座った隣に
あくまでも『しれっと』座った

あぁ神さま仏様ありがとうございます。
生きててよかった、受験失敗してよかった
この高校に通い始めて今年で2年目

素晴らしい朝を迎えることができました。

TH「……………♪」

隣からほんのりと香ってくるシトラスの香りに癒される

てか、私汗臭くない…？？？
あぁぁぁぁあ！シー◯リーズすればよかったぁぁぁぁぁぁ(泣)

自分の汗がローズの香りであって欲しかった

……………？？

急に自分の左側が一瞬だけど広くなった気がした

『あら、ありがとねぇ』

TH「大丈夫ですよ、おばあちゃん^ ^」

・・・・・(°_°)

先輩、席譲るなんて…
優しいっっ泣

.