第65話 自分にできること ページ18
「よぉ。ウチの者が世話になったみてーだな」
「ベニマル殿!」
「お待たせ致しました。ガビル殿」
「おお、A様もご無事で!」
空間移動を行って出てきた先は、ガビル殿がいる場所だった。
「……なんだ。この状況は」
「こちらの方は、竜を
「何? ミリム様の!? ……って事は、敵ではない? ……一応確認しておく。クレイマン軍はほぼ壊滅したが、アンタらは今も戦う意思があるか?」
男の背後で、少年が首と手を激しく横に振って戦意喪失していることを示す。
しかし、
「若様……」
「解ってる、A。それに、戦うなら殺す気で挑まなきゃ、負けるのは俺だろうしな」
「どうかな。あのカリュブディスを
「ほぅ。言ってくれるじゃないか」
すかさず、ガビル殿と少年のツッコミを受けて一時的に口を
「……マジすか。今までの常識を覆す
少年が気の抜けたような、呆気に取られたような腹に力のこもってない声と表情で若様に告げると、若様とガビル殿は互いに顔を見合せ、若様が断言した。
「なんでもアリなんだよ。ウチの大将は」
「そうですね」
若様に投げやりに同意して答えてから、一度咳払いして彼に向き直り、『自分も負傷者の手当てをして参ります』と告げ、一礼後に彼らの支援へ向かった。
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竜胆(プロフ) - 葉月さん、ありがとうございます。ようやく三竦みの戦いになりましたので、楽しみにして下さい。更新頑張ります。 (2023年5月4日 17時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - いつも楽しく読ませていただいています!これからも応援してます更新がんばってください (2023年5月3日 23時) (レス) id: 63cb68265f (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 栞を挟んで下さった方が、300人を越えました。更新頑張りますので、よろしくお願いします。 (2023年1月4日 8時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - いつの間にか百票突破! 皆さん、ありがとうございます。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 気がついたら、お気に入りにして下さる方が200人越え。ありがとうございます! (2021年3月27日 15時) (レス) id: 51177a25d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竜胆 | 作成日時:2019年5月13日 23時