第18話 獣王国との外交 ページ20
「そちらのほうは、どうでした？」
「運命的な出会いがあったよ。Aに」
「えっ!?」
「長くなるし、俺の部屋で話そうか」
少量の果物を持参し、部屋へと案内された。
到着早々、喧嘩腰のスフィアと呼ばれた獣人は、リムル様だけでなくヨウムまで愚弄し、シオンの怒りを買った。しかし、Aは黙して成り行きを見守っていたと言う。
「翌朝聞いたら、『あれは、我々の反応を伺う挑発だと
「同感です。リムル様」
叫びながら果物に
その後、魔都に新築した迎賓館にて歓迎の宴を催された。そこでリムル様は、気になる人物を目にしたらしい。
「使者達は、
主の話を聞いて、ぞくりと鳥肌が立つ。
「そして、俺は決定的な言葉を耳にした」
(……懐かしいわ)
横で座し、護衛をしていたAにスライムの姿で抱えてもらって白虎の獣人に近づき、リムル様がこう言われた。
(お隣に座ってもいいですか？)
(ええ。構いませんよ)
(初めまして。リムルと申します。そして――)
(Aと申します)
(私は、アニータと申します。以後、お見知りおきを)
体の向きを変え、三つ指をつき、頭を垂れた後、彼女はこう告げた。
(Aさん。突然だけど、貴女に質問してもいいかしら？)
(はい)
(好きな季節と色は？)
(秋と、
(ツムギさんは何に憧れていましたか？)
(鬼です)
Aが同様の質問をすると、『冬。乙女椿の色。白虎』と返ってくる。
(ツムギさんの母上のご子孫、ですか？)
(そうなのね？ ずっと会いたかったわ)
(はい…！)
Aは、それまで溜めこんでいたであろう感情を爆発させ、ひたすら子供のように泣いていたらしい。
そこまで静聴し、彼女の縁と感情を溜めこむ性格を一方的に知った。
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竜胆(プロフ) - 200回の投票を頂き、ありがとうございます。 (2023年3月8日 19時) (
レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - お気に入りに入れて下さる方が、再び400人に到達！ ありがとうございます。更新できるように頑張ります。 (2020年2月2日 21時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 瑠亜@影月さん» 瑠亜@影月さん、コメントと応援ありがとうございます。心変わりしてしまうほどとは(笑)もう話が一杯になったので、ただいま続編に向けて考案中です。更新できるよう頑張ります！ (2019年5月13日 1時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠亜@影月 - 私はソウエイが推しキャラだったんですが、若様に心変わりしてしまいそうです（笑）これも竜胆さんの文才の力ですね！これからも更新頑張ってください！ (2019年5月12日 21時) (レス) id: 9b9cc1c6b7 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 紫癸さん» 紫癸さん、コメントと応援ありがとうございます。お褒めの言葉も重ねて感謝します。ただいまコミック版最新話の展開を待機している状態なので、もうしばらくお待ち下さい。必ず更新します。 (2019年4月11日 22時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2018年12月1日 1時
