第17話 暴風竜の申し子 ページ19
「あれが鮫の鳴き声ですか。初めて知りました」
臨戦体制に入っている中で、一人だけ緊張感がない人物がいる。今回も戦闘要員として抜擢されたAだ。シュナは彼女の言葉に苦笑したが、二人共すぐに気を引き締める。
「では、行ってきます。姫様」
「ご武運を」
「先にメガロドンを殲滅する!! 各隊引きつけて、一体ずつ相手取れ!!」
Aは、己と上空にいるミリム様の影を使って移動し、ソウエイ同様、
高みの見物を決めこんでいたカリュブディスは、あっさり手下が倒された事を知ると、鳴き声とは違う不快な音を立てて、自分の堅い鱗を使った広範囲の攻撃をしてくる。ランガと共に突進しようとしたシオンを制し、背中に
「
一瞬で迫りくる鱗を呑みこみ、次の作戦段階に移行し、作戦通り、リムル様からの思念伝達で避難を開始。会議の時点で、リムル様とA二人の提案と魔王ミリムの『手加減』された攻撃により、依り代となったフォビオの救出に成功。
混濁した意識から目覚めたフォビオは、すぐに頭を垂れて謝罪してきた。
「スマン! ……いや。スミマセンでした! 今回の件は、俺の一存でした事。魔王カリオン様は関係ないんだ! なんとか、俺の命1つで許して欲しい…!」
そして、Aの推測は見事に的中する。
次々に仮面の道化の事が話題に上り、オーガの里を襲った怒り面の太った者の名が『フットマン』という事と、ミリム様の発言から、比較的新しい魔王クレイマンが手を引いているではないかという疑問が浮かんだ。直後、魔王カリオンが現れ、
「ああ、そうだ。作戦立案者は誰だ?」
Aはカリオンにも気に入られ、俺は言い知れない焦燥感と不安を感じ、ぎゅうっと胸が締めつけられる錯覚に陥った。
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竜胆(プロフ) - 200回の投票を頂き、ありがとうございます。 (2023年3月8日 19時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - お気に入りに入れて下さる方が、再び400人に到達! ありがとうございます。更新できるように頑張ります。 (2020年2月2日 21時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 瑠亜@影月さん» 瑠亜@影月さん、コメントと応援ありがとうございます。心変わりしてしまうほどとは(笑)もう話が一杯になったので、ただいま続編に向けて考案中です。更新できるよう頑張ります! (2019年5月13日 1時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠亜@影月 - 私はソウエイが推しキャラだったんですが、若様に心変わりしてしまいそうです(笑)これも竜胆さんの文才の力ですね!これからも更新頑張ってください! (2019年5月12日 21時) (レス) id: 9b9cc1c6b7 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 紫癸さん» 紫癸さん、コメントと応援ありがとうございます。お褒めの言葉も重ねて感謝します。ただいまコミック版最新話の展開を待機している状態なので、もうしばらくお待ち下さい。必ず更新します。 (2019年4月11日 22時) (レス) id: ce36bc58b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竜胆 | 作成日時:2018年12月1日 1時