6話 ページ6
それから何もしないでぼーっと一日を浪費した。
実につまらない一日だった。
遊女はこんな日でも働かなければいけない。
とてもやる気なんてでない。
檻の中から行き交う人々を見る。
みんなそれぞれ色々なバックグラウンドがあるのだ。辛いことや悲しいことを乗り越えて、ここまで生きてきたはずなのだ。
だが、それが出来たのは近くに信頼出来る家族や友人がいたからこそ。
今の自分には、誰もいない気がした。
お父さん同士の話を聞いてから、お姉ちゃんも総悟も前ほど信頼できなくなっていった。
「Aちゃん!あの茶色の髪の毛の童顔の人が来てるよ!」
総悟...
来てくれたんだ。来てくれて嬉しいはずだった。
だけど、今は嬉しさ半分、焦りが半分。
つい、複雑な顔をしてしまう。
本当は総悟の胸に飛びつきたい。でも、不安でそれを躊躇わせる。
私なんかが総悟と付き合ってても良いのだろうか。
そんなことを考えながら、ノロノロと総悟の方へ向かう。だが、私の脚は止まった。
総悟が沢山の遊女に囲まれていたからだ。
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aina♪(プロフ) - .さん» ありがとうございますm(*_ _)m (2018年10月22日 22時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
. - テストでスマホ触る時間なかったから遅れたけどお誕生日おめでとう。更新頑張ってください。 (2018年10月18日 13時) (レス) id: 73e7f6dca5 (このIDを非表示/違反報告)
aina♪(プロフ) - AYARAさん» コメントありがとうございます!(TT)そう言っもらえて嬉しいです!(≧∇≦)頑張ります!г(ゝv・))9 ガンバルッッ (2018年6月18日 18時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
AYARA - 前回のめっちゃ面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年6月18日 2時) (レス) id: fe7ae3b5a6 (このIDを非表示/違反報告)
aina♪(プロフ) - コメントありがとうございます!ヽ(*´∀`)ノずっと読んでくださってるんですね!嬉しいです!(≧∇≦)続編もよろしくお願いしますm(*_ _)m (2018年6月16日 13時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
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