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朝、目が覚めると布団の中にいた。目を開けると見たことのない天井が広がっていた。
上半身を起こし、周りを見回してもここがどこだか分からない。

「どこ、ここ...?」

その時、襖が開いた。

「よォ、起きたか?A」

いつも通り、耳障りで聞きたくない定温ボイス。
銀髪だ。

「...何で、私がここにいるの?」

「お前の姉ちゃんがよ、道端でお前を見つけ...」

「あー、もう分かった。いい、それ以上喋らなくて」

銀髪と話したくないと思ったのも事実だが、それ以上にお姉ちゃんと銀髪のやり取りの話を聞くのはごめんだった。
なんだか、大人の痴話を聞いているようで、子どもの私にはなんだか、気持ち悪い。

話が逸れてしまったが、おおよそ、フラっと道端に座りそのまま寝た私を見つけた非力なお姉ちゃんは私を運べないので、とりあえず私を万事屋に預けたのだろう。
なんで、わざわざ、万事屋...
万事屋に渡すくらいなら、起こしてくれればよかったのに。

とりあえず、万事屋から出たくて仕方ないので、布団から出て髪を結び直した。

「私、貴方に関わらないでって言ったはずだよね?お姉ちゃんの言うこと聞きたいのは分かるけど、必要以上に関わらないで。今回みたいなことしないで」


銀髪を押し退けて部屋を出て、万事屋から出ていく。

吉原に帰りたくないな。
おそらく、お姉ちゃんが吉原でなくて銀髪に私を預けたのは、一緒にいるのが嫌だったからだろう。


吉原に帰りたくない。きっとお姉ちゃんもいるはずだ。
この気まずいままお姉ちゃんに、会ってしまったら初めに何と声をかければいいか分からない。

別に自分が悪くないとは言わない。
だけど、自分が謝るのも癪だ。

誰も悪くない...
いや、銀髪が悪い。いや、我が儘な私?
うーん、私の気持ちを理解してるのかしてないのか分からないお姉ちゃん?

...とにかく、モヤモヤして、気まずい。

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設定タグ:銀魂 , 沖田   
作品ジャンル:アニメ
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aina♪(プロフ) - りんごさん» 分かるー!!こんなの読んでくれてありがとー!(´;ω;`)いや、私がほしいくらい、恥ずかしいよこれで高校生とか笑読んでくれてありがとー!(〃'▽'〃) (2018年8月10日 21時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - ぬんだよ!(わかるかな…?笑)文才が羨ましいっ!!! (2018年8月10日 20時) (レス) id: ce5d2ffd0b (このIDを非表示/違反報告)
aina♪(プロフ) - 千鳥さん» コメントありがとー!(*/ω\*)キャー!!夢主が可愛いなんて初めて言われたから嬉しい!(*´ω`*)糧になりました!笑ありがとー!(≧∇≦) (2018年6月4日 20時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
千鳥(プロフ) - すごく面白いですね!!妹キャラとか私大好きなんですよ。夢主ちゃんがもう可愛くて仕方がありませんでした!!こんな可愛い子が書けるなんて羨ましいです! (2018年6月4日 20時) (レス) id: 10b72e2d66 (このIDを非表示/違反報告)
aina♪(プロフ) - 夜空 星月さん» ご指摘ありがとうございます!(о´∀`о)とんでもない間違いを、、、(T-T)本当にありがとうございましたm(_ _)m読んでくださってありがとうございます♪ (2018年5月3日 23時) (レス) id: e5c272c8e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aina♪ | 作者ホームページ:aina♪  
作成日時:2018年4月2日 17時

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