【銀魂】 銀髪にお姉ちゃん取られました

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「お姉ちゃん、お仕事は？」


「あぁ、今、お客様、帰ったとこよ。Aちゃんは？」


「私も、帰られちゃった」



あたかも、自分がもてなす側として棄てられてしまったような言い方になってしまったが、勝手に勘違いすればいい。
その方がこっちも好都合だし。


「そっか。あ、じゃあ、飲み物買ってあげるよ！お団子も一緒に食べよっか」


完全に勘違いして、励まそうとしてくれている。
心が少し、チクッとした。
だけど、まぁ、いっか。
結局、奢ってもらうことにした。


「今日はどこに行ってたの？私より先に帰ったはずなのに、遅く帰ってきて...。様子も何か違うし...。正直に言って頂戴」

長椅子に座り、お団子を食べながら聞いてきた。


「...別に。ただ道に迷って歩き回って疲れただけ」


何を今更、私に構おうとしているのだろう。
私は、もう、前みたいにお姉ちゃんにはすがらない。
もう、私は、お姉ちゃんのものじゃないのに。
私は総悟ので、お姉ちゃんは銀髪のでしょ。
ほっといてくれればいいのに。

今の私にはお姉ちゃんより、一緒にいたい人がいるの。
そもそもどんな関係であれ、なんでも話さなければいけない訳がない。


「ほんとに？」


私の顔色を伺おうと横から私の顔を覗き込む。


「...あ！私、今日、いつもの人が来る日だから、戻らないと！お団子ありがと！また後でね！」


何も話したくなくて、何も知られたくなくて、その場から走り去った。

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