【銀魂】 銀髪にお姉ちゃん取られました

25 ページ25

「さっきはすみませんでしたねぃ。せっかく、お得意を作れそうだったのに」


少し申し訳なさそうな顔をして、はにかむ。


「あ、いいの、いいの。大丈夫...」


何、話せばいいんだろう。

「えっと、また明日も来てくれる？」


「なるべくAに会いに行こうと思ってますぜ」


「ほんと？ありがと！あと、私、接待...してもいいんだよね？仕事だからさ...」


「仕方ねぇから、接待までは許しまさぁ。だけど、その先は...」


「分かってる、分かってる！私は、総悟の彼女だもん！」



総悟が話してる途中に遮ってしまった。
その先を言われると、女であることを否定されるも同然な気がした。

そして、初めて“総悟の彼女”だと言った。
なぜか言ったことで、本当の普通の人と同じようなカップルになれた気がした。
改めて、付き合っているという事実が胸に染み込んでいった。



それから、私と総悟は色んなことを話した。
これまでの人生のこと。
姉のこと。
そして、その相手のこと。
総悟は私より銀髪のことを知っていた。どうやら、万事屋と真選組は腐れ縁らしい。

じゃあ、お姉ちゃんは銀髪とつるんでるから万事屋派で、私は総悟と付き合ってるから真選組派かな。


心が少しウキウキした。




今までお姉ちゃんと何もかも同じだったが、どんどん離れていくような感覚だった。
しかも、自分から離れていっているようなので、優越感にも似た感覚にすら陥った。

26→←24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す