99話 ページ5
杉元「A〜？」
表の道で杉元が僕を探してる
『すぎもっ…』
手で口を塞がれた
尾形「シー…」
人差し指を唇に当てている
『………』
言われた通り大人しくしていると
頭に大きな掌が乗った
尾形「いい子だ」
僕は尾形さんに褒められるのが好き
兄様を思い出すからだ
杉元「A〜」
……
杉元…
『尾形さん、すみません』
尾形「…」
『僕は尾形さんのこと、兄様のように好きです。だから一緒に居たい。でも…アシㇼパさんや杉元を放っていけない』
尾形「……ﾁｯ」
尾形さんは小さく舌打ちしてから
僕の背後に立ち、片方の手で僕の腕を纏めた
尾形「杉元」
杉元「尾形…？」
そのまま杉元の前に出た
杉元「……Aを離せ」
銃剣を尾形さんへ向ける杉元
『！？違うんだ杉元！！これはっ…ん』
腕を抑えられていた手とは逆の手で顎を持たれて
そのまま唇を塞がれた
杉元「尾形！！！テメェ！！！」
向かってくる杉元に、僕を投げ飛ばした
それを受け止めてくれた
杉元「A！大丈夫か！？」
尾形「じゃあな、杉元」
笑みを浮かべて尾形さんは逃げて行ってしまった
『……また』
また
僕を突き放すような接吻…
杉元「んの野郎…絶対許さねぇ…」
『杉元、探しにきてくれたんだな。ありがとう』
杉元「全然戻ってこないから、尾形に何かされてるのかと思って、されてたけど…」
『大丈夫だ、僕は気にしない』
杉元「俺が気にすんだよ！あの野郎、煽るみたいに見せやがって」
『…煽る？煽られたのか？』
杉元「んもう！！Aのことなんか知らない！」
少し先を早歩きで歩いて行ってしまった
『ま、待てよ杉元！』
***
僕が戻ると人が増えていた
アシㇼパさんが土方たちと手を組もう、と言ったみたいだ
寺を寝床にしていたのか
入るともう既に酒で出来上がっている奴らばっかりだ
『僕にもくれよ』
杉元「A大丈夫〜？」
『大丈夫だ、なんかあったら杉元頼む…』
杉元「……それ大丈夫って言わなくない？」
牛山「ま！いいだろう、酒の席くらい遠慮するなお嬢」
『えへへ、じゃあ遠慮なく…』
ビール瓶を一気に流し込む
『っぷは〜〜！！やっぱうまいな〜』
牛山「いい飲みっぷりじゃねえか」
ガハハと笑い、ビール瓶を2本一気に飲み干す牛山
『……アンタやっぱすごいな』
牛山「そうだろ？」
何故か腕を出して筋肉を魅せられた
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八咫烏(プロフ) - 名無しの権兵衛さん» ありがとうございます(^.^)作者は杉元も白石もみんな好きです！頑張ります(^-^) (2022年5月24日 1時) (
レス) id: 96574769f4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権兵衛 - とっても面白くて大好きです！杉元大好きなのでドキドキしながら見てます...❣️これからも頑張ってください！！ (2022年5月23日 22時) (レス) @page1 id: 7c65b36143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八咫烏 | 作成日時：2022年5月21日 2時
