96話 ページ2
目的地の札幌には少しずつ近づいてきている
杉元はアシㇼパさんと近くを探索しに行った
僕は白石と海賊と留守番
海賊「杉元はいつもアシㇼパちゃんから離れないな」
白石「あの娘は狩りがうまいんで重宝してるよ」
海賊「あのお嬢さん、のっぺら坊とおんなじ深い青い目をしているよな？」
白石「まさかぁ」
『青い目なんて、ロシアの血が混ざったアイヌでは珍しくないと思うぞ』
海賊「信用できねえのはお互い様だ」
白石「………俺だって、そこまで信用されてるわけじゃねえよ」
『………』
少し悲しそうに白石は言った
僕はそんなこと、ないと思うけどな
海賊「これを見ろよ」
海賊は一枚の金貨を見せてきた
『…変な模様が入ってるな』
海賊「支笏湖の砂金と一緒に沈んでいたものさ。その刻印…俺たちの入れ墨に似てないか？」
『そうなの？』
海賊「ああ、見てみるか？」
海賊が服を脱ごうとした瞬間大きな音を立てて木が崩れ始めた
『なんだ！？』
白石「なにごとだ！？」
海賊「これが北海道の伐採方法さ、俺んち林業だったから知ってんだ。何十本もの大木に切り目を入れて風上の一本を切り倒す」
白石「杉元たちはこっちの森に入って行ったぜ！？」
『探しに行くぞ！白石！！』
白石の手を引っ張って倒れた木の上を進む
『杉元ぉー！』
白石「アシㇼパちゃーん！！」
『杉元ー！！どこだー！！』
海賊「そんなに必死になって探すってことは、やっぱりあのお嬢ちゃんがこつまちの勝算ってことなのか？のっぺら坊の娘なんだろ！？どうなんだよ！！」
白石「うっせーな！んなことどうでもいいんだよ！！」
白石が必死に探してる…
ほら
僕はそんなことないって思った通りだ
白石「Aちゃん！来て！」
『いたのか！？』
白石が見つけた木の隙間
側には頭巾ちゃん
頭巾「フンフン」
白石「頭巾ちゃんが見てたって！！俺がここから入って探してくるからAちゃんはまってて！」
『大丈夫かよ白石！？』
白石「俺は脱獄王だぜ、こんな穴なんてことない！」
そう言ってモゾモゾと木の中を進んでいった
『海賊！来い！！』
海賊「どこへ行く」
『近くに木を切った奴らがいないか探せ！！なにか道具を貸してくれるかもしれない！』
海賊「………」
少し走ったところでたくさんの人影
海賊「A、人がいたぞ！おい、手を貸せ！俺のつれがお前が倒した木の下の下敷きになった！」
「そりゃ大変だ！」
「どこだ！？」
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八咫烏(プロフ) - 名無しの権兵衛さん» ありがとうございます(^.^)作者は杉元も白石もみんな好きです！頑張ります(^-^) (2022年5月24日 1時) (
レス) id: 96574769f4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権兵衛 - とっても面白くて大好きです！杉元大好きなのでドキドキしながら見てます...❣️これからも頑張ってください！！ (2022年5月23日 22時) (レス) @page1 id: 7c65b36143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八咫烏 | 作成日時：2022年5月21日 2時
