北の国では2［ゴールデンカムイ］ (ページ41)

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過去編3 ページ41

杉元「はい、できたよ」

『ありがとう』

顔の包帯を杉元に変えてもらった

杉元「除隊するんだってね」

結果的に日本は勝利を収めた

『まあ、目的は果たせたしね』

杉元「……寂しくなるなぁ」

「A！除隊するって聞いたぞ！！」

「聯隊長が！言ってた！！」

いろんな人が入ってきた

杉元が入れ替わりで部屋の外へ

『あ、ああー…聯隊長め…言うなって言ったのに』

「Aがいなくなるなんて寂しいぞー！」

「また一緒に飯食おうな！」

『ああ、ありがとう皆』

「Aは銃の腕も喧嘩も強かったからな」

「お前、やっと喧嘩で一番になれるな」

「今でも一番だろ！」

僕の前で駄弁る兵士の仲間たち

立ち上がって部屋の外へ行く

『そろそろ飯の時間だ、行こう杉元』

杉元「ん？…もういいのか？」

『ああ、お待たせ』

扉の外で待ってた杉元に声をかけた

廊下を歩いて食堂へ向かう

「A、やっと除隊するってよ」

「聞いたぞ、女が兵にいると士気が下がんだよ」

「旗手が童貞っての知ってんのか？」

「女だから知らねーんだろ」

食堂の隅から僕に聞こえるように話しているな

『杉元、今日はニシンだって書いて……杉元？』

横を見ても杉元がいない

「ぶうっ！！」

「お前！何するんだよ！」

杉元「もう一回言ってみろ」

「ああ？何がだよ」

杉元「Aのこと少しでも悪く言ってみろ、殺すぞ」

『す、杉元！やめろよ！僕は気にしてない！』

杉元の腕を掴んで止めに入る

杉元「どんな思いでAがお前ら男よりも、銃を扱えるようになったと思ってんだ！」

「知らねーよ！そういう家系なんだろ！」

「女だからって上官に色目使ってるからここまで残れたんだろ！」

男3人を一瞬で殴り飛ばした杉元

杉元「それ以上喋ったら奥歯を引っこ抜いてお前の目に突き刺してやる」

『杉元、もういい』

杉元の肩を掴んで僕が男3人の股間を蹴り飛ばし

一人の男の玉を踏みつけて潰した

「ぎゃあああ！！」

杉元「！？」

『おめでとう、これで君も旗手だね』

「狂ってやがる」

「おい、早く医務室に連れてけ！！」

男二人が玉を潰した男を運ぶために食堂から出て行った

『さ、飯を食おう』

杉元「………」

身を震わせ僕の後ろをついてくる杉元

『僕の為に怒ってくれてありがとう』

杉元「当たり前だろ、友達なんだから」

『杉元…』

杉元「でも、玉を潰すのはもうやめてね？見てる側も辛いよ？」

乙女の顔になった

可愛い