北の国では2［ゴールデンカムイ］ (ページ25)

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74話ページ25

ことの経緯を説明すると月島さんがロシア語で話し始めた

下は戻ると白石が杖をついて歩いてきた

白石「ロシアの兵隊さんよお…次に人を探すときは、まず本人がいないか聞け！人の足を撃ち抜く前になぁ！なんか言うことねえのかよ！」

狙撃手が口布を取って白石に見せる

白石「ひぃ〜」

杉元「傷のせいで上手く話せないらしい」

みんなで犬ぞりに乗り込む

白石「はやくロシアに帰れ、バカアホ」

吐き台詞を捨てたところで犬ぞりが走り出した

後ろからさっきの狙撃手がついてきている

そのまま燈台の夫婦にスヴェトラーナから預かった手紙を渡した

夫婦は泣きながら月島さんに抱きついた

月島さんが鶴見中尉に電報を送ったらしい

電報によると二週間後に大泊に迎えがくるらしい

よって豊原に滞在することになった

鯉登「以上、各自好きに過ごせ」

僕は森に行ってそれぞれの木に的を作っていく

銃剣で木を削って的にみたてる

定位置について的に一発ずつ入れていく

最後に双眼鏡で的を確認

『うん、全て命中』

鯉登「流石の腕だな」

『見てたんですね』

鯉登「私の専属狙撃手として軍に戻ってこい」

『鯉登少尉はお優しいんですね』

鯉登「私が優しいのはいつも通りだ」

『尾形さんは、一緒に故郷へ戻ろうと言ってくれました。あのとき一緒に戻っていれば…こんなことには…』

鯉登少尉がしゃがんで僕の肩を掴む

『鯉登少尉！危ないです！小銃の安全装置を下ろしています！』

鯉登「尾形んこっなんて忘れて、あてん妻にならんか？鶴見どんがおっで一緒に故郷へは帰れんじゃっどん、とぜんね思いはさせん」

『？…なんです？』

鯉登「……」

『すみません、方言がわからなくて…』

鯉登「ううん…」

咳払いをして僕から離れた鯉登少尉

『そろそろ戻りましょう』

立ち上がって雪を払う

戻るとアシㇼパさんがアイヌの文化を残そうと撮影をしていた

僕は外でずっと待っていた

最後に完成した映像をみんなで見た

杉元「ヤダ〜金玉見えてるじゃん！」

『………』

見進めていくと10年以上前に撮影班が小樽で撮影した映像が流れた

アシ「これ…私の村だ！」

映像に映る目の青い男性

アシ「アチャ！？」

白石「え？これがウイルク？」

鯉登「のっぺら坊はこんな顔だったのか」

杉元「じゃあこの隣の女性は…」

『アシㇼパさんそっくりだ…』

そのあと、機材は燃えてしまった