北の国では2［ゴールデンカムイ］ (ページ24)

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73話ページ24

『昨日はすみませんでした、元上官に失礼な態度を取り…落とし前をつけます…切腹します』

腹を出し杉元の銃剣を腹に当てる

鯉登「早まるな！！私も…悪い気はしなかった！」

『本当に申し訳ありません…』

杉元「もう禁酒だな！禁酒！！」

『……そうする』

樺太アイヌの集落を出て敷香と呼ばれる町についた
僕は消費した弾薬を買い込む

みんなと合流すべく大通りに出た

『おーい白石〜戻った…！？』

白石の足が撃たれてその場に倒れた

僕は素早く身を隠し狙撃された方向を確認する

どういうことだ

何故狙撃された

まさか

尾形さん…！？

杉元「頭かち割ってこの味噌突っ込んでやる！」

杉元が路地裏を走っている

『鯉登少尉！月島さん！聞こえますか！』

月島「杉元が狙撃手の元へ向かってる！こっちへ注意を引かせることはできるか！？」

大通りでソリを盾に寝そべっているのが見えた

『僕が威嚇射撃をします！』

双眼鏡を手にあたりを見る

いた

窓から伸びている銃口が太陽に照らされ光っているぞ

あれは尾形さんじゃない

尾形さんはそんな失敗はしない

素早く弾倉に弾を込め遊底を引く

300メートルといったところか

当てられない距離ではない

何故狙われたのか聞き出す必要がある

殺しはしない

ここからでも耳を撃ち抜く自身はある

さあ顔を出せ

月島さんが帽子で挑発すると帽子目がけて撃ってきた

鯉登「！…A！まだ撃つな！」

『………』

引き金に手をかける

銃口が

窓の内側に引っ込んだ

『鯉登少尉！僕も向かいます！』

物陰から飛び出して銃口が覗いていた窓まで走る

鯉登「待て！A！危ないぞ！」

僕がついた頃には、杉元が狙撃手に絵で説明してた

杉元「悪いのはこいつだ！」

ドンッと音が鳴るほど尾形さんの絵を殴る杉元

真似して狙撃手が殴る

杉元「そうだ、いいぞ」

僕は戸の影に隠れてそれを聞いていた

アシ「！」

アシㇼパさんが上がってきた

『シー』

アシ「？」

杉元「あの子を尾形の死で汚したくないから…アシㇼパさんを見てると俺の中にも子供の頃に確かにあったような、綺麗な部分がまだあるんじゃないかって思えて救われる」

アシ「……」

僕が杉元に救われるように

杉元もアシㇼパさんに救われてるんだ

谷垣「杉元、何やってんだ！？」

谷垣たちがその場についた