検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:39,290 hit

69話 ページ20

白石「この流氷はアムール川の水が河口で凍ったものなんだって…キロちゃんが教えてくれた…春がきたらそのまま故郷の水にとけて眠れる」


白石が倒れたキロランケの目を手で伏せた

白石「真面目すぎる男だったんだよ、キロちゃんはさ」


『……氷に埋めてやろう』

杉元がアシㇼパさんに、あの日のっぺら坊が言っていたことを伝えた


杉元「アイヌを殺したのは自分じゃないと言ってたぜ」

アシ「本当か!?」



『月島さん!?しっかりしてください!』

隣で膝をついた月島さんは首に破裂したような傷がある

キロランケの爆弾か


鯉登「月島!」

『応急的ですが、止血しましょう!鯉登少尉もあまり動かないでください!』

鯉登「急いで亜港へ引き返すぞ!谷垣、お前背負えるか?アシㇼパとやら!お前を確保するために我々は来た!杉元も我々に協力する取引をしている!私の許可なしに離れるな!」

杉元は燈台の娘を見つけたと言って、尾形さんを落としてアシㇼパさんと離れて行った


『谷垣、抑えてて』

谷垣「これでいいか」

『うん、月島さん、少し動かしますよ』

月島「頼む」


首から肩に向かって包帯を巻いて応急手当をする

『さあ!月島さん!乗ってください!』

月島さんに向かって背中を見せた

月島「………無理だ」

『では鯉登少尉!』

鯉登「私は歩ける!」

『……そうですか』

谷垣「何故残念そうなんだ」

杉元とアシㇼパさんが戻ってきた

あれ?
岩息をつれている


岩息が月島さんを抱きかかえた


岩息「船での入国は危険ですからね、私たち同じ筋道で北上してたんですね、たはッ☆」

月島「………」

白石「あばよキロランケ」



白石が氷に埋めたキロランケに告げた

アシㇼパさんがソフィアを気にしている様子

杉元「コイツら亜港まで運んだらまたソフィアを探しに行こうか?」

アシ「いや…ソフィアとは必ずまた会える、私を探しにくるはずだ」

『金塊が欲しいならこちらに協力してくれるかもな』

白石「協力してくれるかなぁ」





杉元「そうだ、アシㇼパさんこれ返すよ」

杉元がマキリを渡した

アシ「ありがとう杉元」

杉元「さあ北海道へ帰ろう、アシㇼパさん」

70話→←68話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
152人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:八咫烏 | 作成日時:2022年4月21日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。