69話 ページ20
白石「この流氷はアムール川の水が河口で凍ったものなんだって…キロちゃんが教えてくれた…春がきたらそのまま故郷の水にとけて眠れる」
白石が倒れたキロランケの目を手で伏せた
白石「真面目すぎる男だったんだよ、キロちゃんはさ」
『……氷に埋めてやろう』
杉元がアシㇼパさんに、あの日のっぺら坊が言っていたことを伝えた
杉元「アイヌを殺したのは自分じゃないと言ってたぜ」
アシ「本当か!?」
『月島さん!?しっかりしてください!』
隣で膝をついた月島さんは首に破裂したような傷がある
キロランケの爆弾か
鯉登「月島!」
『応急的ですが、止血しましょう!鯉登少尉もあまり動かないでください!』
鯉登「急いで亜港へ引き返すぞ!谷垣、お前背負えるか?アシㇼパとやら!お前を確保するために我々は来た!杉元も我々に協力する取引をしている!私の許可なしに離れるな!」
杉元は燈台の娘を見つけたと言って、尾形さんを落としてアシㇼパさんと離れて行った
『谷垣、抑えてて』
谷垣「これでいいか」
『うん、月島さん、少し動かしますよ』
月島「頼む」
首から肩に向かって包帯を巻いて応急手当をする
『さあ!月島さん!乗ってください!』
月島さんに向かって背中を見せた
月島「………無理だ」
『では鯉登少尉!』
鯉登「私は歩ける!」
『……そうですか』
谷垣「何故残念そうなんだ」
杉元とアシㇼパさんが戻ってきた
あれ?
岩息をつれている
岩息が月島さんを抱きかかえた
岩息「船での入国は危険ですからね、私たち同じ筋道で北上してたんですね、たはッ☆」
月島「………」
白石「あばよキロランケ」
白石が氷に埋めたキロランケに告げた
アシㇼパさんがソフィアを気にしている様子
杉元「コイツら亜港まで運んだらまたソフィアを探しに行こうか?」
アシ「いや…ソフィアとは必ずまた会える、私を探しにくるはずだ」
『金塊が欲しいならこちらに協力してくれるかもな』
白石「協力してくれるかなぁ」
杉元「そうだ、アシㇼパさんこれ返すよ」
杉元がマキリを渡した
アシ「ありがとう杉元」
杉元「さあ北海道へ帰ろう、アシㇼパさん」
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作者名:八咫烏 | 作成日時:2022年4月21日 14時