29話 ページ30
キロランケの話によると
白石は助けようとした際に躊躇していたそうだ
キロ「考えられるとすれば、杉元のいうように白石がずっと前から土方歳三と内通していたことだが…」
永倉「この状況ならもう過ぎたことでは？」
杉元「一度でも裏切ったやつは何度でも裏切る」
アシ「杉元…殺さなくて済む人間は殺すな」
杉元「……」
白石は確かに変なやつだけど
殺すまでは…
杉元の顔を怖くて見れなかった
***
旭川
川沿いの小さな小屋にて作戦を立てる
キロ「白石を連行した連中の肩章の番号が27だった…旭川に4つある歩兵聯隊のひとつ、歩兵第27聯隊」
地図の兵舎を指差す
『27？』
杉元「どうしたA」
尾形さんの方を見ると肩にある数字をみんなに見せた
尾形「いやお前らアホか」
杉元「あ！そうだったっけ、ってことは鶴見中尉も同じ聯隊か…」
尾形「白石は27聯隊が密かに確保している可能性が高い。なぜなら聯隊長は鶴見中尉の息がかかった淀川中佐だ」
『僕は杉元たちと一緒に…』
尾形「俺と来い」
杉元「俺もそれには賛成だ、危ないからAは外で待っていてくれ」
『杉元…』
肩に手を置かれる
杉元「じゃあ俺の援護してよ、銃上手いんだから」
『……わかった』
僕が了承すると、杉元は何も言わずに静かに笑った
***
『杉元…本当にアレで通ると思ってんのか』
白い頭巾を被った杉元が犬童に扮した鈴川と乗り込んでいった
『二人で大丈夫ですかね…あ、白石が来た』
木の上から尾形さんと双眼鏡で中の様子を探る
尾形「鯉登少尉慌てて入って行った、まずいぞこれは」
『鯉登少尉…、薩摩隼人ですね。僕も以前お会いしましたがなんと言っているのかわかりませんでした』
双眼鏡で覗くと何やら会話をしている
甲高い発砲音が二発
『杉元たちが撃たれた！』
尾形「構えろ」
『っ…はい！』
杉元「俺は不死身の杉元だッ！！！」
白石を引っ張りながら窓から飛び出してきた
杉元を追って顔を出した兵士を撃ち抜く
尾形「行くぞ」
『はい』
杉元達と合流する
『兵舎からいっぱい出てきてる！』
尾形「杉元こっちはだめだ、南へ逃げろ！あっちだ！」
『杉元！！肺を撃たれたのか！？走れるか！？』
すぐに杉元に駆け寄って肩を持つ
走って逃げるが杉元が苦しそうだ
尾形「不死身なんだろ？死ぬ気で走れ！」
白石「無理だ！こんな傷の杉元が走り続けられるわけねえ！」
反対側の肩を持つ白石が尾形さんに叫ぶ
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八咫烏(プロフ) - わたあめさん» ありがとうございます〜！これからもがんばりまっす^_^ (2022年5月20日 22時) (
レス) id: 96574769f4 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 逆ハーって、失礼なんですけどスラッシュ使う小説多いじゃないですか、そういうのが無い、尚且つ文がちゃんとしていて面白いです！！ (2022年5月19日 16時) (レス) @page4 id: 35605ddd15 (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏(プロフ) - のくにさん» ありがとうございます^_^亀さんですが頑張ります〜(^^) (2021年12月27日 18時) (レス) id: fb42b66ea4 (このIDを非表示/違反報告)
のくに(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！夢主ちゃんも可愛くて、続きが気になります！！更新頑張ってください！！ (2021年12月27日 9時) (レス) id: d56989958a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八咫烏 | 作成日時：2021年12月24日 18時
