検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:4,924 hit

2 insecure ページ2







『俺の実況なんにも進んでねぇ』





今日もクソうるさかったなと悪態をつく裏腹に
はぁぁぁ…すき…と余韻に浸っている

どうしてこうも楽しい気持ちになるんだろう





「キヨのおかげで生きてて良かったって思える尊い」




それでもまぁ、キヨと出会った頃と何一つとして成長していない私は、
数時間後には死にたいって喚いてるんだろうなぁ

強いていうならイベントのために単発の仕事を増やしたくらい


あっちなみに私ニートです。ニートっていうかフリーターというか

でも雇われてるわけじゃないから実質ニートかな


生きてる価値あるのかな






「…え゛、キヨまたイベントやるの」




ぴろりん、と音のなる方へ覗き込めば、
ツイートされましたと連絡がはいる

そこに書かれていたのは ' お前ら喜べ。イベントやるぜ '
と相変わらずの上から目線報告


ダメだ私死ぬタイミング逃した。クソ野郎め






「当選したら髪染めて服も調達して。プレゼントかって、とにかく働こう」




沈んでいた心は一気に舞い上がり、
今日はお祝いだ、と軽くなった足取りでコンビニへと向かう


陽気なリズムと共に来店をしカゴを手に取って好物の甘いものやらラーメンやらを見定めた

そしてそろそろレジへ向かおうかな、と振り向いた。
と同時に後ろに人が通ったようでそのままぶつかりがらがらがっしゃん

カゴに入れていたケーキは無様に床へとお亡くなりになられた





「す、すみません……あぁケーキ…どうしよ」

「俺の方こそ見ていなくてすみませんでした。ケーキ弁償します」




お店の人になんて言おうこれ弁償かなと頭の中でぐるぐる考えていたらぶつかってしまったお兄さんが声を掛けてくれる


私が悪いので、と再度謝罪をしようと顔をあげればどこかで見た事のある姿

それと同時に喉が締まる感覚と驚きのあまり痛いほど目を開きおもわず「ぁ、」と声が零れた







.

3 insecure→←1 insecure



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
設定タグ:実況者 , キヨ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:@ は に  | 作成日時:2020年7月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。