真実を知った君に

〜という人 ページ10

土方side

・・・・・

ー話続かねぇーどうする？コイツ何の話すりゃ盛り上がんだ？とりあえず適当に話しとくか。

土「あのさ 大丈夫か？」

A「何がですか？」

土「いや その 体とか。さっき引っ張られてただろ！」

A「あぁ えぇ 大丈夫です。ご心配をおかけしました。」

土「いや なら良いんだけど...」

ー次どうする！

A「土方さんは他のお客様とは違うんですね。」

土「？どういうことだ？」

A「他のお客様はすぐにくっつきたがる方が多いんです。でもあなたは少し距離をとってらっしゃるから、違うなぁと思いまして。すみません、失礼なこと言って。」

ーコイツも他の女とは違うなぁ

土「俺にはおまえも他の女とは違うように見えるんだけどなぁ」

ーそうだ。他の女はそれこそくっつきたがる。そして、ひどい時は金を取ろうという意思が伝わってくる。もともと吉原などの遊郭は好んじゃいねぇが、そういう女に会うともっと嫌になる。だが、コイツからそういうものは一切感じられない。本当にコイツは吉原の女なのかと問いたくなるぐらいだ。

A「お互い変わり者ってことですかね？」

土「あぁ。そうだな」

ー俺は運が良かったかもしれない

おやすみなさい→←お礼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す