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土方side

ー結局あのまま帰ってきたが、ますますあいつが気になる。本当に何者なんだ。

A「ありがとうございました」

山「いいえ、お大事にね」

A「はい。 ! 土方さん、いつからいたんですか?」

土「さっきからだ」

A「そうですか」

土「あぁ...」

A「あの、怒ってます?」

土「は?」

A「いやっ、ちょっとぶっきらぼうな感じがしたので。すみません」

土「いや、大丈夫だ。怒ってねぇ」

A「そうですか、良かったです」

ー気になって普通に話せねぇ。くそっ、どうすりゃ良いんだ!

A「さっき、たくさんの人を切りました」

土「え?」

そう言いながら、Aは、少し間を開けて、俺の隣に座った

ーいきなり何を言いだすんだ?

俺がこう思っても仕方ないだろう。誰もが思うんじゃないか?

A「最初は怖くて震えてたんですけど、皆さんに置いて行かれるような気がして。そしたら、居ても立っても居られなくて。今はまた怖いんです。でも、置いて行かれるのも嫌だから困ってます」

土「そうか」

こいつは、1人淡々と話していた。俺はこういうしかなかった

A「はい」

ーなんか、初めてこいつから話しかけられたんじゃないか?いや、まずこいつは自分のことを話さなかったのに、今話した。どういう心境の変化だ?

A「もう今日は寝ますね。おやすみなさい」

土「あぁ、おやすみ」

A「土方さんも、早く寝てくださいね」

土「あぁ」

ー土方さん かぁ、最近やっと副長さんから、土方さんになった。もっと心を開いてくれると良いんだが

そう思いながら、俺もAの隣の俺の部屋に入った。今日は、早く寝てしまいたいと思った。

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作者名:風凛 | 作成日時:2018年3月20日 18時

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