夜 ページ34
土方side
ー結局あのまま帰ってきたが、ますますあいつが気になる。本当に何者なんだ。
A「ありがとうございました」
山「いいえ、お大事にね」
A「はい。 ! 土方さん、いつからいたんですか?」
土「さっきからだ」
A「そうですか」
土「あぁ...」
A「あの、怒ってます?」
土「は?」
A「いやっ、ちょっとぶっきらぼうな感じがしたので。すみません」
土「いや、大丈夫だ。怒ってねぇ」
A「そうですか、良かったです」
ー気になって普通に話せねぇ。くそっ、どうすりゃ良いんだ!
A「さっき、たくさんの人を切りました」
土「え?」
そう言いながら、Aは、少し間を開けて、俺の隣に座った
ーいきなり何を言いだすんだ?
俺がこう思っても仕方ないだろう。誰もが思うんじゃないか?
A「最初は怖くて震えてたんですけど、皆さんに置いて行かれるような気がして。そしたら、居ても立っても居られなくて。今はまた怖いんです。でも、置いて行かれるのも嫌だから困ってます」
土「そうか」
こいつは、1人淡々と話していた。俺はこういうしかなかった
A「はい」
ーなんか、初めてこいつから話しかけられたんじゃないか?いや、まずこいつは自分のことを話さなかったのに、今話した。どういう心境の変化だ?
A「もう今日は寝ますね。おやすみなさい」
土「あぁ、おやすみ」
A「土方さんも、早く寝てくださいね」
土「あぁ」
ー土方さん かぁ、最近やっと副長さんから、土方さんになった。もっと心を開いてくれると良いんだが
そう思いながら、俺もAの隣の俺の部屋に入った。今日は、早く寝てしまいたいと思った。
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作者名:風凛 | 作成日時:2018年3月20日 18時