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乗り込み ページ33

土方side

今、俺たちは攘夷浪士のアジトの前の茂みにいる。
今は夜の11時半ぐらいだ。隊士達は慣れているため、眠くはならない。Aも吉原で慣れているため、平気だ。まぁ、眠ければ命を失う。それは誰も避けたいだろう。そんなことより、もうそろそろ突入だ。

土「お前ら、乗り込むぞ!総悟達一番隊は裏から回れ!」

隊士「はい!」

土「お前は俺と一緒に来い」

A「分かりました」

Aは初めての乗り込みだ。吉原での動きを見て、連れてきたが、今さらながらに悩んでいる。本当に連れてきて良かったのだろうか。

A「...ん!...さん! 土方さん!どうしたんですか?私達も早く行きましょう!」

土「っ!わっ 悪ぃ!行こう!」

A「...はい?」

今考えるのはやめよう。まずは攘夷浪士達を捕まえるのが先だ。

土「行くぞー、おまえらぁぁぁー」

全員「おぉぉぉー」

攘夷「真選組だぁぁぁー、逃げろー!」

沖「逃がすかよ」

攘夷「くそっ!」

土「大丈夫か?いけるか?」

俺は少し震えているAに聞いた。

A「は はい。いけます。すみません」

ーやはり連れてきては...

沖「何ぼけっとしてんですか土方さん。俺にやられる前に浪士達に切られますぜぇ」

土「! そうだな」

ーさっき、考えないと決めたんだ。これが終わるまでは考えねぇ!

A「どうしよう、みんな先に行っちゃう。置いてかれちゃう。あれ、こんなこと前もあったような。その時も私は1人立ち尽くしていたような。何もできなくて、情けなくて、! そうだ!私はあの時決めたんだ!もう、そんな風にならないって!そうする為に今することは、戦うこと!あの人達について行かなきゃ!」

攘夷「何だ?何であっち側あんなに人が倒れてんだ?ん?ヤバイ!逃げろー!女が来るー」

攘夷「何?」 「女?」 「あぁ、1人であの人数切りやがった!何つう奴だ!」

ーん?女?女って、あいつしかいねぇ。まさかっ!

土「!おいおい、さっきとは全然違うじゃねぇか」

沖「面白くなってきやしたねぇ〜土方さん」

土「総悟、おまえな!」

近「Aちゃん、どういう子なんだろうなぁ」

土「近藤さん...」

隊士「副長!Aちゃんが、残り全員を切りました!」

近・土「!!」

土「そうか、」

沖「俺はあいつを褒めてきやす」ニヤニヤ

近「総悟は楽しそうだなぁ」

土「いつにもまして、意地悪な顔だ」

ー拷問はしねぇって言ったから何も聞けねぇが、本当になんなんだ、あいつは

夜→←行かないか?



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作者名:風凛 | 作成日時:2018年3月20日 18時

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