行かないか? ページ32
Aside
ーとりあえず落ち着いて平然を装う!
土「話なんだがな」
A「あっ はい」
土「今日の攘夷浪士のアジトへの乗り込みの話なんだ」
A「へぇ?」
ーは?何?そういうこと?真選組としての仕事の話?なんだ!びっくりした!
土「何だ!その間抜けな面は!」
A「え?あっ すみません!それで乗り込みですか?」
土「あ あぁ。ある攘夷浪士のアジトが分かったんでな。今日、乗り込むんだ。隊士達には、昨日伝えたんだが、お前は行くか分からなかったから、伝えなかったんだ。お前はどうする?俺と近藤さん、それと総悟は連れていこうと思ってるんだ。だが、お前が、どうしても嫌だと言うなら話は別だ。どうする?」
ーたぶん、吉原での動きで判断されたんだろう。もし、ついて行って、自分の力を見せてしまったら、尋問をされるだろう。そうなることは、大体予想できる。でも、ここで行かないと言えば、それこそ不審がられるだろう。私が普通の女の子だったら、そうなることはなかっただろう。でも、もし普通の女の子だったら、ここにはいないだろう。どうしよう。
土「深く考えなくて良い。別にお前がどんなに強かろうと、尋問なんかはしねぇよ」
A「ホントですか?」
土「っ?あ あぁ」
A「私、行きます。連れていってください!お願いします!」
土「分かった。じゃあ、夜の11時に外で集合だ。お前は俺の班に入れ」
A「分かりました」
ー本当に尋問をしないかは分からない。だけど、なぜかこの人は信用して良い人だと思った
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作者名:風凛 | 作成日時:2018年3月20日 18時