吉原の番人 ページ4
Aside
友「あっ！そういえば知ってる？今日、この店に
上玉のお客が来るらしいよ！惚れさせてここを
出たいなぁ」
A「叶わないようなことを夢見ない方が良いよ。
そんなこと、滅多にないんだから」
友「分かってるわよ！少しくらい妄想に浸かっても
良 いでしょう？夢見てないと生きられないわよ
！ というか、一回も抱かれたことのない人に言
われたくないわよ！何回も誘われてんのに絶対
に引き受けないらしいじゃない。そろそろ観念
しなさいよ！
ー本当にそうかもねぇ。よく今までやってこれたよなぁ。
月詠「お主ら、何の話をしているんじゃ？」
友「あら、月詠。いや、今日、うちに上玉が来るん
でしょう？その話よ」
月詠「あぁ、そのことか。じゃが、残念じゃった
な。そやつ、上玉でも、何でもないらしい
ぞ？」
友「えっ？どういうこと？」
ーどういうことだろう
月詠「今入ってきた話によると、そやつは真選組に
追われているらしいぞ？」
ー真選組？聴いたことあるような、ないような
月詠「盗んだ金を使って女を騙し、噂を流したそう
じゃ。」
友「えぇぇぇぇ！嘘でしょ？最悪！あっ！でも今、
真選組って言った？ってことは、きゃー
あの有名な近藤さんや土方さん、沖田さんが
来るってこと？ラッキー！その人の誰か絶対に
私のものにするわ！」
月詠「都合の良いやつじゃなのぉ」
友「いいじゃない。吉原の女なんてそんなもんよ」
月詠「1人違う奴がおるがのぉ」
友「あぁ、この子はもう変わらないわよ！というか
、さっきから静かねぇ。どうしたの？」
A「えっ？あっ ごめん。えっと何だっけ？」
友「もう！何でもないわよ！」
店「話に花が咲いてるとこ悪いけど、その人達来た
よ！」
友「えっ？真選組の方達？」
店「あっ いやっ そっちじゃなくて追われてる方」
友「えぇー。なーんだ。じゃあ、Aにお座敷入っ
てもらえば？」
店「それはいい考えだね！最近、休みがちだし(怒)」
月詠「賛成じゃ」
A「えっ？何言ってるの？入るわけないでしょ？
ていうか、指名がなければ入れないですよ
ーだ」
男「花咲Aで頼む」
店・月・友「やっりぃー！」
A「はぁぁ」
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作者名：風凛 | 作成日時：2018年3月20日 18時
