おやすみなさい ページ11
土方side
ーお互い変わり者 この話から始まってとても長い間話していた。気づけば夜の11時だ。そろそろ寝ねぇとな。
土「長い間、話に付き合わせちまって悪かったな。もう大丈夫だ。おまえも休んだらどうだ?」
A「私は吉原の女です。まだまだ寝られませんよ。こちらこそお話していただきありがとうございました。今、部屋をご用意しますね。他のお客様とは遠いお部屋に致します。」
ーあぁ気が利くなぁ
土「悪いな」
A「いえ、少しお待ちください」
そういってAという女は去っていった。俺はこれまでここまで女に気を許せたのは初めてかもしれない。ただ、1つ気にもなった。笑顔が笑顔じゃねぇことだ。笑顔の奥に何かがある。今までだったらそんなの気付かなかった。気付いたとしても、知らないふりをしていただろう。なのにコイツだとどうしても気にしちまう。俺はおかしくなったのか?
それから少し経った。アイツはさっきと変わらない表情で話してきた。
A「お部屋とお布団の準備ができました。どうぞ」
土「あぁ ありがとな」
A「いえ、ご案内します」
そして俺はAに連れられて他の客と一番遠い部屋に来た
A「では、私はこれで。ゆっくり休んでください。それでは、おやすみなさい」
土「あぁ。おやすみ」
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作者名:風凛 | 作成日時:2018年3月20日 18時