＊ ページ42
ーーー
出された身体への危険信号は簡単に受け入れられて、意識がなかったことにより、痛感は殆ど感じることなく目覚めることができた。
目をうっすらと開けて、天井を見やる。
多少の不快感と頭痛はあるものの、副作用は大方収まったようだ。
ふと、脇の方に重みを感じて、ゆっくりと視線を脇へと下ろす。
(……え、？)
『ま、まふくん……？』
意外にも、そこで眠っていたのはまふくんであった。
長く伸びた睫毛に、血色の悪い色白い肌。泣いたのだろうか目元が赤らんで兎の様になっている。
まふ「ん……あれ……？Aおはよ……いつの間にか寝ちゃってたみたい……」
『あ、うん。おはよう……』
いやいや、おはよう、じゃないんだよ。
なんでまふくんが私の部屋に……
まふ「……なんでって、思ってる？」
『え？』
まふ「もしかしてって、思ったんだ。1年前、偶々見ちゃったんだよ。僕も同じ薬、飲んでたことあるから、すぐに分かった」
1年前……
あぁ、私が坂田と同じ日に同じライブに行って「付き合ってるの？」だの「なんで同じ日にライブに来てるの？」とリスナーが荒れに荒れて、炎上した時の事かな。
ライブにお邪魔した、という匂わせツイートをした私が悪かったのかもしれないけれど、あの時期は物凄く病んでいた。
副作用なんて気にならなくて、毎日のようにこの悪魔ともいえる精神安定剤を飲んでいたっけ。
まふ「……この薬、もう、飲んじゃだめだよ」
彼は、私の手を両手で包み込むようにして握った。
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すだち - 凄く好きです！！ (2019年4月17日 22時) (
レス) id: 396e5bf3b0 (このIDを非表示/違反報告)
liar(プロフ) - 二度めのコメント失礼します。「そのために一緒に繰らしてるんでしょ」というページ43の文ですが、暮らすではないでしょうか。何度もすみません。面白い作品なので。コメント失礼しました。 (2019年3月29日 19時) (レス) id: 1ccf5e95e0 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 髪の毛ぐしゃぐしゃにするさかたん可愛い。「嫌いじゃないよ」って言われたとたん笑顔になってご飯食べるさかたんも可愛い。結論:どっちの作者も神 (2019年3月26日 8時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
starlily☆(プロフ) - liarさん» liarさん、教えて頂きありがとうございます。すぐに直してきました。 (2019年3月24日 16時) (レス) id: f931f235d1 (このIDを非表示/違反報告)
liar(プロフ) - コメント失礼します。とても面白く読ませていただいていますが、ページ41の「福用していることを」の文ですが、「福用」ではなく「服用」ではないでしょうか。 (2019年3月24日 16時) (レス) id: 1ccf5e95e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリンク＆starlily x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年11月22日 17時
