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Aは、自分の体がギリギリ入るサイズの鞄に押し込まれた。
｢(...っ、狭...！)｣
雑かよ！
と、少々ずれた突っ込みをいれているが、口に出していないためにそれを指摘する人はいない。
｢(おぇ...)｣
運ばれると揺れる。
それをすっかり失念していた。
｢(あ、始まったな。)｣
Aに獣の唸り声が聞こえ、直後にハープの美しい音色が響いた。
どうやらクィレルは神話を知っているらしい。
音と臭いで判断するに、どうやら全ての罠を突破したようだ。
Aの入った鞄が開けられた。
ｸｨﾚﾙ｢...まだ眠っているか。｣
まだ寝たふりをするAをクィレルは魔法で床に置き、杖を奪った。
｢(...仕方ないよ？気絶したふりしてるんだから。うん。でも...屈辱っ！)｣
魔法使いにとって、杖を取られるという行為は酷く屈辱的なことだ。
クィレルの気配が遠ざかるのを感じたのでAは薄目を開けた。
クィレルは｢みぞの鏡｣の前でぶつぶつと何かを言っていて、こちらを見る気配はない。
ちなみにAは今、鏡と反対方向の壁の近くで横たえられている。
しばらくして。
？｢あなたが！｣
｢(っハリー...)｣
何ということだ。と、Aは思った。
今まで、ハリーに降りかかる災難から守るために行動してきたのに。
結局ハリーは危険に飛び込んできて、自分は今無力だ。
...情けない。
Aはそっと唇を噛んだ。
ｸｨﾚﾙ｢私だ。...ポッター、君にここで会えるかもしれないと思っていたよ。｣
ﾊﾘｰ｢でも、僕は...スネイプとAだとばかり...｣
っえ？
ｸｨﾚﾙ｢セブルスと、ブラック？｣
クィレルは冷笑した。
ｸｨﾚﾙ｢確かに、セブルスはそんなタイプに見える。彼が育ち過ぎた蝙蝠みたいに飛び回ってくれたのがとても役に立った。スネイプの側にいれば、誰だって、か、可哀想な、お、臆病者の、ク、クィレル先生を疑いやしないだろう？...たった1人を除いて、だが。｣
クィレルの目はAを射た。
その視線の先に幼馴染みが横たわっているのを見たハリーは悲痛な顔をした。
ﾊﾘｰ｢Aっ...！｣
ｸｨﾚﾙ｢ブラックだけは別だ。あの小娘は、初めから私を怪しんでいた。そして、私がお前に危害を加えようとするのをずっと、ずっとだ。邪魔してきた。守った相手に疑われるとは、ブラックもいたたまれないだろうね。｣
クィレルは鼻で笑った。
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りあ(プロフ) - 早く続編を見たいです！楽しみに待ってますね！ (2022年10月20日 14時) (
レス) @page21 id: 2821336846 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2021年4月22日 21時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
朝日奈 美奈 - お久しぶりです！やっとまた読めました！（一時的に）賢者の石、完結おめでとうございます！続編たのしみにしています！応援してます、頑張ってください！ (2021年1月27日 17時) (レス) id: c6014268c1 (このIDを非表示/違反報告)
Silky Love(プロフ) - 続編早くみたいです！楽しみにしてます！！！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: 8f0d37e51e (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - このお話すごく好きです！応援しています！続編楽しみにしてます！ (2020年12月17日 16時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞咲優陽 | 作成日時：2020年9月16日 7時
