Cor Leonis et Mare (ページ46)

今日:13 hit、昨日:15 hit、合計:34,463 hit

43＿水の光ページ46

翌日。

今日は、学年末テストの総合成績が貼り出されるのよね。
昨日全教科のテストがあったのに、もう採点が終わるなんて。
……魔法で採点でもしているの？
流石にできないと思うけど。

「A、手ごたえはどうだった？」

「記述の問題の単語が多少違ったけれど、意味は通っていたし、大丈夫だと思うわ。セブルスは？」

「魔法薬学は問題なかった。それ以外もまぁ、一応すべて埋めたが、間違っているところもあると思う」

それでもすべて埋めたらそれなりの点数はあるんじゃないかしら。
お兄様曰く、100点満点でも100点を超える点数が付くときがあるらしいから。

「やぁ、スリザリンの劣等生。魔法薬学については納得しないけど理解したよ。でもそれでもこの僕にはかなわないだろうね」

どうして朝からこの四人に会わなくちゃいけないのかしら。
それにしても駄眼鏡、相変わらず面倒ね。
理解したなら納得すればいいのに。
それに、私が魔法役を調合できないからと言ってほかの教科もできないと思わないでほしいわ。

「私のことを劣等生と呼んでいられるのは今だけよ」

「何を言ってるんだい？僕とシリウスが上位二名をとるし、君はもっと下だろう？」

「……リリー、こいつらの成績は良いのか？」

「憎たらしいことにね。無駄ないたずらばかりして、授業も真面目に聞いていないのに」

そこの会話、ポッター達に十分聞こえていると思うけど。

少し早めに出てきたから、あまり人はいない。
一年生の順位は……。

一位 A・ラピスラズリ
二位ジェームズ・ポッター
三位シリウス・ブラック
四位リリー・エバンズ
五位セブルス・スネイプ
・
・
八位リーマス・ルーピン
・
・

「な......！」

「まぁ、こうなるだろうな」

駄眼鏡は絶句、シリウスは予想していた、みたいな顔。
純血貴族は昔から教育を受けているからね。

「エバンズ......貴女、成績良かったのね」

マグル生まれなのに。