Cor Leonis et Mare (ページ24)

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21＿舞咲優陽ページ24

最悪の気分で魔法薬学の授業が終わり、教室を後にした。

｢それでねA、昨日セブが、｣

エバンズは楽し気に腕と私の腕を絡ませ話しかける。
スネイプは横で不満顔そうだ。
それも、｢さっさと諦めろ。そうでないと僕がリリーといる時間が減るだろう。｣とでも言いたげ。

｢ちょーっと待ってくれるかなぁ？｣

今度は何よ...

｢やぁ僕のリリー、今日も麗しいね。ところで劣等生のスリザリンの女の子と何をしているんだい？君が腕を組むべきはこの僕だろう？｣

...え、誰？

｢うるさいわよポッター。私はAと仲良くなりたいの。｣
｢何だって？君は早く目を覚ました方がいい。スリザリンなんて悪の巣窟だ。魔法薬1つも作れない劣等生と一緒になんていたら、君までダメになっちゃうよ。｣

...魔法薬が作れなくて、悪かったわね。

貴族たるものいつも優雅であれ。

私は怒りを抑えた。

｢ねぇエバンズ、あの眼鏡は誰？｣
｢Aから話しかけてくれたっ！...あの駄眼鏡はジェームズ・ポッターよ。｣
｢そう僕は、あのポッター家の嫡男さ。ところでリリ｢私をストーカーしてくる頭が残念な人。｣

''あの''ポッター家って言うのが引っ掛かったけれど。
ストーカーって...本当にいるのね。

｢A、行きましょ。｣
｢リリー、僕と行こうよ。｣

エバンズは駄眼鏡に背を向け、次の教室に向かおうとした。

突如、嫉妬の感情を感じた。

...まずい。

｢ステューピファイ！｣
｢プロテゴッ！｣

さっと杖を出し、盾を出す。
駄眼鏡は驚愕の表情でこちらを見た。

｢...やるじゃないか。｣
｢あらシリウス、居たの。｣

駄眼鏡の後ろから姿を現したシリウスに少し嫌みをこめて口角をあげる。

｢さっさとそこの駄眼鏡を連れ去ってくれない？女の子に杖を向けるなんて、英国紳士の風上にも置けないわ。｣
｢Aお前よくもジェーを...純血主義が！｣
｢あら、キャンキャンうるさいわよ子犬(パピー)ちゃん。純血主義、だからなぁに？血を存続するのは大切なことよ。さ、エバンズ、スネイプ、行くわよ。｣

まだキャンキャン吠えているシリウスに背を向け、次の教室に向かった。