サングラスと獅子と…。 (ページ17)

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鳳仙学園ページ17

待ち合わせ場所の公園が着くと、黒いチェックのフリンジカーディガンを着た有剣が既に待っていて挙げた手をこっちに振っている。

初めて見るカーディガン姿とそこから覗く鎖骨と少しだけ見える肩の筋肉に不覚にもドキッとしたのは内緒ね。

『有剣、お待たせ！ごめんね待たせちゃった？』

小｢んーん、全っ然。Aちゃんの為ならいくらだって待てるよ｣

『何それ笑ありがとう、有剣』

着いて早々サングラスを少しズラしながら覗き込んできて｢制服姿も可愛いね〜まあいつもだけどね｣なんて褒めてきたりして。

そう遠くは無い鳳仙まで歩いてると嬉しそうに｢なんかデートみてえだな〜｣とか言ってくるしそう言われると少しだけそんな気もしてしまう

昨日は司にドキドキしてたのに今日は有剣にドキッとしてるなんてこれ私ダメなやつじゃんなんて思ってると

小｢はいとうちゃ〜く｣
鳳仙に到着した。

そうだ男子校だったの忘れてた…本当に入って大丈夫なの？

鬼邪高は入れたけども…

なんか…鬼邪高程ガヤガヤしてなさそうというか
怒られたりしないかな？

そう考えながら校門で立ち止まってると

小｢だ〜いじょうぶだよ、Aちゃんは俺が連れてきたんだから誰にも文句は言わせねえよ。それに、あいつらも悪い奴じゃねえからさ｣

やっぱり有剣にも軽く心を読まれてたみたい。

｢ん。おいで？｣って手を掴まれて歩き出すとそのまま自然に手を繋いできた有剣。

え、待って、何これ。学校デート？笑

でも
その暖かくて、見た目とは反してるゴツゴツした手を振りほどこうとはしなかった。

私ってズルいな

でも今は楽しみたいって思ってる自分が居る