31話 ページ33
シャークんside
ﾊｧ、なんでまたあの夢を……
見たくないのに
あの無力な俺を……
飯は……いいか
今食ったら吐きそう
書類だけして訓練でもするか
……期限間近のやつはなかったし新しく貰いに行くか
shk「きんときー？」
knt「ん？どうした？」
shk「書類くれ」
knt「ごめん、ない」
は？
まさか、重要書類しかないのか？
それなら仕方ないか
knt「あ、そういえば、ナカムが呼んでた」
shk「それを先言ってくれよー」
knt「多分、任務」
よっしゃ
shk「それじゃ、行くわ」
これで任務に没頭すれば、あのことを忘れられる
shk「ナカムー。シャケだけどー」
na「あ、入って入って」
shk「んで、俺を呼んだのは？」
na「我々国からの要請が来てて、正直言ってシャケが適任だと思ってさ」
ん？潜入か？
shk「詳しく」
na「はいはい。Θ国に行ってほしい」
shk「何で？情報収集は我々国が担当してるんじゃないの？」
na「担当してる人が、一度その国に行って記憶を失ってるから……」
完全に記憶を失くさないようにサポートしろってか
na「サポートじゃなくても、裏から手を回してほしい」
成程……
shk「今、誰が入ってる？」
na「チーノさんとAさん」
A？
新メンバーか？
na「いい？」
あんな夢を見た後だからな……
否定に入るためにするか……
shk「いいよ。いつから行ったらいいんだ？」
na「グルッペンさんは出来たら早い方がいいって」
今日一日、あの夢を忘れようと思ってたし丁度いいか
shk「それじゃ今から行ってくる」
na「分かった。Aさんとチーノさんが戻るっていうタイミングでシャークんも戻ってきて」
shk「りょーかい」
んじゃ、行きますか
nakamuside
シャークんの様子が少しあれだね
やっぱり過去に関する夢でも見たのかな
今も引きずってるみたいだし
まぁ、無理もないか
“自分の故郷を滅ぼされたんだから”
・
Aとシャークんが会うのは非常にまずい
ゾムは割り切ってるみたいだが、シャークんは憎しみがある
Aが村を滅ぼしたことを知れば殺そうとするだろう
それがないといいが
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