13話★ ページ15
『へー。俺って秘密主義みたいな感じやったんかな。それだと』
秘密主義……まぁ
tn「教えてもらえへんこともあったからな。そうなんちゃう？」
聞いてもはぐらかされてたし
『……それじゃ、仕事関連のことは…教えてない感じ？』
tn「せやな。基本的に仕事は答えへんかったしな」
『ふーん。どんな魔法を使ってた？』
魔法…か…
何使てたっけ
夜に使うことが多かったな…
確か、お前が元気づけようとしてくれて
夜に光を使ったり…
tn「光系をよく使てたな…光で作った植物を俺に渡してくれたりもしたし」
懐かしいな
tn「お前が怪我で此処に運ばれる前までは綺麗だったし忘れることはないとは思うけど、飾ってた。持っとくとな、何かええことがあるようなお前の加護があるようなそんな気ぃしてな…」
戦争中に持ち歩いたりもした
『……そうだったんだ。でも、記憶がなくなったから光を失い、枯れ果てた…のか…。なんかごめん』
tn「お前が謝ることはないで」
もう何年も前に貰たもんやしな
そろそろ魔力の限界が来てたんやろ
tn「他、何かある？」
『……此処の国の名前は？』
国ん名前か
あんまし言わへんからな
tn「我々国や。正式にはウィア国連邦共和国。長いからウィア国、我々国、W国と言われてる。まぁ革命後に国名を改めたんやけどな。まだP国言うてる国もある」
P国P国って言うんやったらW国やろ
前の戦争ん時もP国って呼んどったし
今の国名で言えやほんま
改名した意味があらへん
『P国？』
あ、そうか
家が国境沿いなんもあるんか分からへんけど、国名覚えてへんからな…
この国の歴史何て知っとるわけないか
tn「改名する前の国名や。正式にはパルメン共和国。今みたいにガードが固くなかった時のやな」
そのせいで観光客が入り放題
戦争には無関心
自国の戦争でも兵を出すが指揮はそれぞれの部隊長に任せ、危険になったら自ら指揮を執る
とんだクズやったな
『……そういえば…この国の幹部で魔法使える人ってどれぐらいいる？』
tn「全員や(『は？』全員使える。g…総統が気に入った人を勧誘してそれで書類作成のために確認をとったら全員使えることが分かったんや」
流石に俺も驚いたわ
思わず二度見したし…
『えっと、普通は幹部の中で使えんの2,3人程度の筈やけど？そんなことってあるん？』
tn「残念ながらあるんや」
ん？何でそんなこと覚えてるん？
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