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11話 ページ13
しんぺい神side
あ、寝たんだ
薬の確認でもしておくか
……薬は…あ、痛み止めがあんまりない
それと、応急処置として毎回使う、止血剤と湿布、包帯、ガーゼ…もないね
湿布、包帯、ガーゼに関しては買いに行くか
点滴に混ぜて使ってる栄養剤もまだある
消毒液もある
固定器具もある
うん、他はありそう
Aの容態をカルテにでも書いておこ
貴方side
また…暗い暗闇だ
この暗闇が晴れることってあるんかな
暗闇に吸い込まれる夢なんて今まで見たことないのに
あれ？何で…
――『なぁ、何でその被り物、つけてるん？』
「瞳が赤くて、気味悪がられるから」
『真っ赤なん？でもそんなん言うたら俺も紅色やで？親があれ？』
「親からも同い年の子等からも……」
『まぁ、それもそうか…俺もやられてたときは紙つけてたし、そうや！また来てええ？』
「うん」――
紙…つけてた…？
神さんみたいに？
名前が分からない
喋り方が…トントンに似てる
若しかして、トントンと出会った時の記憶？
でも、何処の国出身かまでは分からない…
そもそも俺とトントンは同じ出身国なんか？
友人ってだけで、他の国から来たってことも
何故、忘れたんだろう…
出身国が同じで、友人に申し訳ないな…
そういえば、神さん、何言いかけたんだろう
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