10話 ページ12
貴方side
何だったんだ？
質問だけして、戻ってったし
嵐のような人だったな
ｶﾞﾗ
ps「起きてる？」
あ、神さんだ
『うん』
ps「そういえば、ゾム来なかった？」
ゾム？誰？
『えっと…(ps「緑パーカー着た人」あ、その人なら来た』
ps「ﾊｧ何かされんかった？」
『とくには…』
ps「それならよかった」
？悪戯好きとか？
ps「ちょっと、怪我の具合とか見るよ」
あれ？早くない？
『具合見るん早くない？(ps「あ、そっか。君、此処に連れてこられてから、丸二日は経ってるよ」へ？そんなに経ってったん？』
ps「うん。それに怪我も少し酷いから光属性の魔法を軽くかけてるから。治りは早いと思うよ」
あ、だから、あの時、使えないみたいな感じで言ってたんだ
ps「記憶、どれだけ憶えてる？」
『……魔法関連、自分の職業…って言っても何でも屋をしていたことだけ。後は自分の個人情報だけど、出身国を忘れてる』
ps「必要最低限の記憶だけ残ってる感じかー。君の出身国は……(ﾊﾞﾝ)ﾊｧ開けるなら静かに開けてよ」
gr「む、すまない。トントンが倒れたから連れてきた」
ps「ﾊｧまた無茶して」
『また？』
ps「サボる人が多くてその仕事が回ってきて何徹かして、最終的に倒れる」
『成程』
まだ、世話焼いてんのか…
トントンは自分のことを疎かにしていつも倒れてる…
そこが心配なんだよな
あれ…何で…？
何で彼がいつも倒れることを？
頭が…
少し寝よ
――『また無理して。これで何回目？少しは倒れる前に寝る努力してや？』
「ごめんな？でも、それができひんから苦労してんねん」
『毎回、医務室に運ぶ俺の気持ちにでもなってくれへん？』
「終わらそう思ても中々終わらへんねん。やから」
『それで何徹もしてると…手伝うから、限界感じる前に呼んでや？』
「はいはい」――
グルッペンside
ps「グルッペン？ちゃんと仕事してる？」
gr「失礼な。してるゾ。大先生やコネシマ、ゾムはどうか知らないが…」
ps「そう？」
まだ、疑うか
gr「此奴がフィニス家の奴か？」
ps「うん。そうだけど…」
gr「……」
白いな
gr「魔法、使うのか」
ps「そもそも自分が魔法を使えること自体忘れてる」
gr「そうか」
属性が気になるところなんだがな
忘れてるなら、仕方がない
gr「それじゃ、俺は仕事に戻る。此奴のことについて他に分かったことがあれば言ってくれ」
ps「はいはい」
new表記
――「」―—
記憶の一部を見てるとき
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