所詮は他者の想いのオモチャであるが、とりあえず自由に生きる。━8

第３２１話 ページ7

「…えっと、新聞を買いに行こうと」

DREAM「トリエルもかな？」

UT/Toriel「そうなの、良ければ一緒に行きましょう？ 一人で寂しくって」

新聞は何処にでもあるだろうと、共に買い物へと出かけることにし家を出た。

UT/Toriel「今日は、シチューというものに挑戦をしてみたくって─────」

UT/Torielの話を聞きながら、歩いているとUT/Torielがニンゲンとぶつかり足を止める。

HUMAN「おっと悪い、急いでんだ」

そう言うと、すぐさまそのニンゲンは去ってしまった。

「トリエル、大丈夫か？」

UT/Toriel「ええ、大丈夫よ。あのニンゲンさん、大丈夫かしらね…？ 急いでるってお話をしてたけど」

「ああ。元気に走っていったさ…トリエルこそ、怪我はないか？」

UT/Toriel「優しいのね、大丈夫よ」

そう言うと、UT/Torielは足を進める。

DREAM「痛くなったら言ってね？」

UT/Toriel「心配ありがとう」

再び、歩き始めたA達はUT/Torielの目的の場所であるスーパーに着く。

「大きいスーパーだな」

入った途端に1人の小太りのニンゲンが近付いて、UT/Torielへと話しかけた。

HUMAN「トリエルさん！ 今日、牛乳がいつもより50G(ゴールド)位は安いけど買うかい？ はい、これチラシ」

UT/Toriel「本当に？ どこにあるかしら…」

HUMAN「案内するよ！ さ、こっち！」

店員であろうニンゲンに手招きをされ、3人はついていこうとしたがAは立ち止まりレジ前にある新聞を眺める。

「すぐに行く、トリエル達は牛乳を」

DREAM「分かった、行こう」

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