所詮は他者の想いのオモチャであるが、とりあえず自由に生きる。━8

第３５４話 ページ41

その光景を目の当たりにしたAの視界が霞む、原因は微かに理解(ワカ)っていた。

HUMAN「来るな！！ モンスターッ！！！」

HUMAN「大人しくしろ！！」

爆破テロを起こしたニンゲン達がニンゲンのコドモと、モンスターを人質に取る。

Swap/Alphys「卑怯な手をッ！！！！」

1人のSwap/Chara(プレイヤー)。

そして、プレイヤーの肉体とそのソウルの能力を使用できるA。

プレイヤーという1つの要素(勝利の確定演出)。

DREAM「A…っ、Aっ！！」

「…悪い、多分…‘女の子’が…」

改めて、今の現状を目にする為に前へと向く。

Swap/Alphysと警察、そして爆弾らしきものを持ったニンゲンがモンスターとニンゲンのコドモを、1人ずつ人質にしていること。

「モンスターが、ニンゲンを攻撃する事ができない。それは、例え許諾を得ていても今の過激なデモンストレーションに於いて新たな火種に過ぎない」

‘女の子’の意志であろうとなかろうと、無意識にAはそう呟いており、人質を取っているニンゲン達の方へ足を進めた。

DREAMが手を伸ばす間もなく進んでいく。

ニンゲンは合計7人。

内の3人は爆弾、その他はナイフや主に銃を握りしめていた。

HUMAN「おらッ！！」

Swap/Alphys「何が目的だ？！」

HUMAN「アルフィ隊長、余りに感情的にならぬように」

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