第334話 ページ20
HUMAN「店長〜、電話〜!」
若者のニンゲンが店の中から話しかけてくる。
HUMAN「マジかすまねぇ、また後で」
「嫌、歩いて帰りたいのでまた来ます」
DREAM「ありがとう」
InK「またね〜!!」
スーパーを後にし、人だかりができているアイアンメイデンが刺さったバイクの方へと歩いていた。
InK「げぇ〜っ! もう見えないよ〜!」
DREAM「警察の人も来てるね」
「…これでいいのかもしれないな」
InK「え、なんでー?!」
Aは足早にその場を離れると、DREAMとInKはその後をついていく。
「ひとまず、人だかりができる程の騒ぎになってる事が僥倖だなと言いたい」
DREAM「Aは人目についた事が何かに繋がると思ってるんだね?」
Ꮶetchup「そりゃそうだろうぜ。例え仮にでもあんなのが町中にある、それだけで新聞に載るさ」
DREAM達の後ろをいつの間にかᏦetchupが歩いていて、3人とも立ち止まると振り向いた。
「ああ、ケチャッ───」
InK「回り込まないでよ〜!」
DREAM「びっ…くりした…」
「話が話だからな…」
頭を掻きながら再び4人で歩き始める。
Ꮶetchup「で、何があったんだ?」
「トリエルがニンゲンに危害を加えられそうになった、と言えば早いか?」
Ꮶetchup「…誰か分かってるのか?」
「いや、探る所だ。ケチャップもどうだ? 俺はトリエルに手を出したニンゲンが話していた事が頭から離れない」
Aの言葉にᏦetchupがAの方へと目を向けた。
「‘俺にも生活がある’、何か引っかからないか?」
Ꮶetchup「さあな」
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作者名:ユーキ | 作成日時:2023年4月26日 16時