第３３１話 ページ17
HUMAN「お願いだ、どうか俺だけでも見逃してくれないか？！ おい！ 聞いてるのかよ？！」
Murderは叫ぶ男に近付き、睨むように見る。
NIGHTMARE「…耳障りだ。舌でも切って閉じておけ」
KILLER「コイツだけか？」
と、男の髪を掴み持ち上げる。
NIGHTMARE「何を言う、子供含め全員だ」
NIGHTMAREはそう言うと背を向け、KILLER達3人とその一軒家に住んでいた一家を置いて、消えた。
そして、殆ど同時刻。
自宅のベッドにて、布団に包まっているYorinao。
Yorinao「…改良が必要だ。…エムに連絡、連絡…」
あの光景を思い出し、手が震え、上手く指が動かない。
すると、エムの方から電話がかかってきた為、咄嗟にスライドし電話に出る。
HUMAN『俺の方で進展があったからほーこーく！ 今、日本ではモンスターの受け入れを承諾する運動が目立ってきて…』
と、話をした所でエムは口を閉ざした。
HUMAN『…ロウ。何かあったんだろ？』
Yorinaoは、ぽつりぽつりとエムに一連の騒動の事を話す。
HUMAN『そうか…大丈夫だ、ロウ。その機械は？ それは誰と誰が知ってる？』
Yorinao「僕の友達、と、エム…君だけだよ…」
HUMAN『それは懸命な判断だ。Excellent！！』
パチンと、指を鳴らす音が微かに電話越しに聞こえる。
HUMAN『その友達は俺も信用できる、それ以外の外部に知られたらマズイ。俺も出来うる限りは記録も何も残さないようにする…基本の連絡手段は電話だ、良いな？ いついかなる時に掛けても俺は出れるようにする』
Yorinaoは、エムに話された事が右耳から左耳へと流されていく。
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作者名：ユーキ | 作成日時：2023年4月26日 16時
