所詮は他者の想いのオモチャであるが、とりあえず自由に生きる。━8 (ページ11)

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第３２５話ページ11

(…これは、間接的にフリスクを狙った────得する‘誰か’の思惑…！！)

屋根から屋根へと跳び移り、時にはアイアンメイデンを顕現させると足場にもして。

HUMAN「逃げ切れたか…？！」

裏路地へと逃げ込んだニンゲン達、4人はAを警戒し周囲を見渡す。

HUMAN「流石にバイクだぞ？！」

「所がどっこいだなッ？！？」

アイアンメイデンを落下途中に顕現させ、足場に利用し、バイクを潰して破壊し上手く着地。

HUMAN「執拗いぞっ！！！」

Aがアイアンメイデンから降りた瞬間にニンゲンはナイフを取り出すと、Aへと近付き振り下ろすもAはくすぐり器(金属製の熊手)を顕現し柄にてガード。

HUMAN「くそっ、くそっ！！」

「…これは、キラーの方が上手(うわて)だな」

と、言うとAはそのニンゲンを弾いた瞬間に集団の一人のニンゲンが前に出てきて催涙スプレーをAへと浴びせた。

「うわ、卑怯だな…っ！！」

HUMAN「そんな事言われたってな、俺にも生活があんだよ！！もうお前でも良い、どうせモンスターの大使関係者だろうが！！！」

Aは催涙スプレーの目の痛みから多少でも逃れる為に、目を瞑るとくすぐり器(金属製の熊手)を握り直し、耳を澄ませる。

「くっ、分かりにくいな！！」

ニンゲンが近付いてくる気配を聴覚にて感じ取り、その方向にくすぐり器(金属製の熊手)を振った。

HUMAN「背中が、がら空きなんだよ！」

だが、限度があり、Aは背後から羽交い締めをされた後、左手と右手で1人ずつ、掴まれる。

InK「いたー！！」