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第232話 ページ8

「なら、持力を尽してくれよな」

そう言うと、KILLERに背を向け先の銃があった場所へと歩く。

KILLER「こんなに荒れてる世界()、見た事がねえ」

「ナイトメアのお付きであるお前でもか」

足で銃を突きながら、KILLERがこちらへ来るのを音で感じる。

KILLER「お前、何してんだ?」

と、Aが足で弄っていた銃を見て、笑顔になると銃を持ち、Aへとその銃口を構えた。

KILLER「お前、良いモン見つけんじゃねぇか!」

「生憎だが、多分、塵が詰まって使い物にならないと思うな」

だが、Aは「だが、何より…」と続けるとKILLERは銃の引き金を引く。

カチカチと言う音を鳴らすだけで、銃弾を放たない。

「やっぱり、銃弾を込められていないんだろうな」

KILLER「もっと良いモン見つけろ」

つまらなそうに銃を投げ捨てるKILLER。

「そういうのを見つけたいんなら、そこかしこにあるぞ」

そう言いながら、戦車の車輪部分である無限軌道に触れているとその間に銃にもかかっていた塵が付いていることに気付く。

「これもなんか…塵…? だらけだな」

KILLER「お前、モンスターが死んだら何になるか知らないのか?」

右肩にKILLERの肘を置かれ、重心を多少狂わせながらKILLERの方へと向くとKILLERはニタニタと笑っている。

「ああ…知らないな」

KILLERは、塵の付いたAの手を指差す。

KILLER「それ、だ」

「本当なのか」

KILLER「ああ、本当だぜ」

「…だとしたら…」

と、KILLERの肘を退けて今いる街を改めて見渡す。

所々に風に吹かれ、塵が積もっている。

「この世界…」

KILLER「ニンゲンもいないみたいだ」

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ユーキ(プロフ) - ぬこさん» コメント、ありがとうございます! 読んでいただき、ありがとうございます! 励みになります! (2023年2月11日 10時) (レス) id: 8f1e927a9c (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 最近やっと追い付きました!こっそり応援してます!! (2023年2月11日 3時) (レス) @page32 id: c2e210ac96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーキ | 作成日時:2023年1月26日 21時

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