81話 ページ3
「(おい…いけよ、誰かいけよ。音が鳴っただろ)」
俺は漫画を捲りながらそう小言をもらした。もちろん心の中でだけどな。だってもし言ったら「なら言い出しっぺのお前が行けよ」ってなるの目に見えてるし。俺長男だから行きたくなーい。
きっと六つ子全員誰かいけよと思ってるだろう。
そんな思いから、いつもパシってるカラ松の方を見れば驚いて嫌そうな顔をしたあと、クソうっざいクソ顔になったのでトド松が熱湯をかけていた。
心配そうな顔をしているAちゃんは、すぐ冷やさないと…と慌てていた。いいよそいつイタイこと思ったから自業自得だし。
そしてとうとうこの空気に耐えられなくなったのか、彼女が口を開いた。
『……………私行ってこようか』
あー…もちろん行ってくれんなら行ってほしいけど、そんなのコイツが許さねえだろーなー。
「ん?いやハニーを凍えさせるわけにはいかないからな」
「じゃあ彼氏様がいけば?」
「フッ……あいててて、あっ死ぬっこれは絶対歩けないぜぇえ……」
「「「(コイツ)」」」
『(カラ松くん……)』
わざとらしく足かどこかを痛がっているカラ松にむかついて一発蹴ってやった。あたりどころが悪かったのかマジで痛そうな顔した。ザマァ。
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八京(プロフ) - とても面白くてキュンキュンしました!!続編希望^_^です! (2022年12月20日 14時) (レス) @page31 id: aa00ad229c (このIDを非表示/違反報告)
カラマツ推し ウオタミ - エェェェェェ (2018年9月2日 10時) (レス) id: 587e013d66 (このIDを非表示/違反報告)
差の粉実 - ありがとうサトーさん! (2018年4月23日 17時) (レス) id: e00727f7a5 (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん酢松(プロフ) - サトーさん» 自分的にはやってほしいです!! (2018年4月21日 22時) (レス) id: bae7925eda (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - とーまさん» こちらこそこんな拙い作品を見てくださり、ありがとうございました!続編については考え中ですが、これからもぼちぼち頑張ります (2018年4月21日 19時) (レス) id: 6beedd7056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サトー | 作成日時:2017年12月1日 17時