【おそ松さん】カラ松の彼女！？【カラ松】 (ページ19)

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９５話ページ19

ダヨーンさんの合図と同時に、試合が開始した。しかし、ピッチャーのおそ松くんが無駄に溜めたあと、まさかのフォアボールを連続して投げたので皆がキレていた。
ボコボコにされてベンチに強制的に投げられたおそ松くんをよそに、私はそっとポンポンを地面に置いた。

代わりのピッチャーを選ぶときに自分をアピールしているけど、完全にスルーされてるよカラ松くん…

トド松くんがええっ！？と驚きの声をあげたので、思わずそっちを見てみると、十四松くんが謎の格好をしていた。そしてそれを猫のように可愛がる一松くん。
血塗れの釘バットがすごく怖い。や、やきうマンとは…？

どうやら野球は大好きだけど試合に出たことがないのでテンションが上がっているらしい。それにしてもこの上がり方は……あ、十四松くんだから…

「フッ…しょうがないな、じゃあここは俺がピッチャー……」

「俺やるよ」

「よろしく」

「んん？」

カラ松くんはキャッチャーをやるらしい。動きがあまりにも派手すぎるサインを開発していた。というか、サインの意味を分かっているだろうか。

「ブラザー、内角攻めだ」

「(言うなバカ！！！)」

『カラ松くんそれ言っちゃダメなやつ！！』

…………いや不安すぎる。

そして、ベンチでお酒を飲みながらチョロ松くんを煽っている隣のおそ松くんを見やる。こ、こんなに飲んで……とりあえず、一本手から引き抜いた。

『おそ松くん、そんな真っ昼間からお酒なんてダメだよ…しかも試合中』

「あーん？なんだよぉA…没収するならそれ相応のさぁ」

『へ？…っ！？』

対価が必要だよねぇ、と酔ってるからかゲス笑いをしながらふにりと胸を触るので、思わずびくりとしてしまう。すると、試合中なのにカラ松くんが速攻で飛んできて殴り飛ばしていた。ええ…

「また殴られたいのか？」

「いやもう殴られてるしっ！！」

『……ヘンタイ』

「ふぁひっ！？」

むにぃ、とその頬を引っ張れば何故か彼は嬉しそうな顔をしていたので、微妙に悔しくなった。あと、カラ松くんはそんなわくわくした顔で俺にもやってくれ、とか言わないでくれるかな？

ちなみにチョロ松くんはトト子ちゃんとにゃーちゃんに魅了されて投げるどころじゃなくて、強制的にベンチに下ろされていた。