【おそ松さん】カラ松の彼女！？【カラ松】 (ページ18)

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９４話ページ18

よく分からないセンバツが始まり、彼らは気合い充分で一試合目に挑む。私と松造さんはまだ状況を掴めていないままだけど。

とりあえず私も精一杯応援しようと思えば、トト子ちゃんとにゃーちゃん？というアイドルさんにチアの衣装を着替えさせられた。ちなみに二人は仲が悪いそうだ。凄くメンチ切っていた。

頑なに表に出ないようとしない私を二人は呆れている。と、とりあえず、試合はどうなっているのかと皆の方を眺めた。

「フッ…本気を出すか」

カラ松くんがかっこよく(?)革ジャンとサングラスを脱ぎ捨てると、何故か衝撃がすごく地面に穴があいた。え？あ、あんなに重かったの？
しかし、かっこよく決めたのに、あんな取りやすいボールを受け止められないあたり流石というかなんというか…

やっぱり野球をろくにしたことがないのか、皆は素人目からしてもものすごく下手だ。優勝する気あるんだろうか？

すると、油断していた私の手をトト子ちゃんが強引にひいて皆の前に出た。うえっ！？ちょっ、まだ心の準備が…！

「応援に来たよー！頑張れ雑魚共ーっ！ほら、Aも！」

「勝つにゃー！」

『う、うん……えっと…が、頑張って…？』

サイドにくくった髪がいつもと違い新鮮だ。恥ずかしさからポンポンをぎゅっと胸に押し付け(うまく笑えているか分からないけど)応援した。やっぱりよく分からない…

「Aっ！写真撮らせ、ああああハニィィイ！！！？」

『ふぅ……』

「Aナイス」

カラ松くんが何やらカメラを構えているのでそれを近くにあった野球ボールを投げて壊した。我ながらすごくいいコントロールと威力だった。一松くんがグッと親指を立てていた。

他の皆が松野家を全力で応援する中、おそ松くんが叫んだ。

「皆ぁ！！ここが正念場！
今まで散々負けっぱなしだった俺達だけど、このセンバツに優勝すれば、なんかチャラな感じになると思うんだ！今までのだるさ加減も、うやむやになると思うんだよ！

だから絶対に、優勝しようぜ！！」

さすがクズだなぁ、と思いつつノーリアクションしている彼らに怒るおそ松くんを眺めていた。

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意外と運動できる(クソ失礼)